XRPコミュニティのオスカー・ラモス氏は、個人投資家にとって「どれだけ保有すれば十分か」という問いに一律の答えはないとの考えを示した。適正な保有量は、投資家ごとの財務状況や市場への参入時期によって大きく異なるとして、他人との比較ではなく、自身の条件に沿って判断すべきだと訴えている。
ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicによると、ラモス氏は13日(現地時間)、X(旧Twitter)への投稿で「XRPをどれだけ持てば十分かは、完全に個々の状況による」と述べた。そのうえで、XRPが1ドル(約150円)未満で推移していた時期に買い始めた投資家は、比較的多くの枚数を確保しやすかったと説明した。
ラモス氏は自身の例として、XRP価格が0.50ドル(約75円)前後だった時期に約10万XRPを買い集めたと明らかにした。現在の価格水準では同じ保有量を目指すのに、当時よりはるかに大きな資金が必要になるため、新規投資家が過去の基準をそのまま当てはめるのは現実的ではないと指摘した。
資産価格の上昇に伴い、参入コストも継続的に高まっているという。1年前なら現実的だった目標が、足元では達成しにくい水準になっているとした。
また、10万XRPという目標が一つの目安として語られるのは、きわめて低い価格帯で保有を増やせた時期があったためだと説明した。現在の相場環境で同じ数字を追えば、無理な投資判断につながりかねないと警鐘を鳴らした。
ラモス氏は、コミュニティ内で保有量の多さを競うような空気にも警戒感を示した。投資家は他人のポートフォリオを基準にするのではなく、自身の資金余力とリスク許容度に応じて投資を判断すべきだと強調した。
同様の見方は、XRPコミュニティのゼナ氏も過去に示している。すべての投資家が同じ時期に市場へ参入したわけではなく、早期保有者の数量と自分を比較する必要はないという立場だ。
ラモス氏は「重要なのは保有数量ではなく、戦略とリサーチだ」とも付け加えた。
XRPコミュニティではこれまでにも、保有量の目安をめぐる議論が続いてきた。アナリストのエド・ファリナ氏は、2024年末から2025年初めにかけて、1000〜2600XRPを保有していれば、XRPリッチリストの上位層に入る可能性があると言及した。
この指摘は、少額投資家でも相対的に高い順位に入れる余地があることを示す狙いがあったとみられる。
2025年5月にはValeが、5万XRPを真剣な投資家が検討し得る水準として挙げた。同じ時期にDustyBCも、「XRPを保有すること自体が長期的に意味のある戦略になり得る」と述べている。
もっとも、ラモス氏の発言を含むこれらの見方は、XRPの将来的な値上がり余地を前提にしたコミュニティ関係者の意見である点には注意が必要だ。XRPが特定の価格帯に到達する保証はなく、楽観的な見通しだけを根拠に投資判断を下すべきではないとの指摘も出ている。
業界関係者は、XRP投資も他の暗号資産と同様に高いボラティリティと不確実性を伴うとし、個々の財務状況とリスク管理を優先するよう助言している。