暗号資産市場は短期的な投機と長期的な価値創出の岐路に立っている。写真=Reve AI

2025年の暗号資産市場では、ミームコインを中心に1160万件超のプロジェクトが頓挫した。市場のボラティリティが急激に高まるなかで淘汰が進み、暗号資産市場の歴史でも過去最大規模の崩壊局面になったとみられる。

Cointelegraphが12日(現地時間)に報じたところによると、CoinGeckoのリサーチアナリスト、ショーン・ポール・リー氏は報告書で、2025年第4四半期に770万トークンがGeckoTerminalで活発な取引を停止したと明らかにした。前年から大幅に増加しており、トークンの生存率低下が急速に進んでいることを示しているという。

リー氏は、昨年10月10日に起きた市場急落を主因に挙げた。約190億ドル規模のレバレッジポジションが1日で清算され、市場変動が一気に拡大した結果、脆弱なプロジェクトが大量に市場から姿を消したと説明した。

同氏は「年間を通じた高いボラティリティ、とりわけミームコイン分野での過熱が、トークンの生存可能性を大きく損なった」と分析している。

GeckoTerminalに上場したプロジェクト数は、2024年の約130万件から2025年には2000万件へと急増した。リー氏はその背景として、Solana基盤のミームコイン立ち上げプラットフォーム「pump.fun」の登場を挙げている。

2024年1月に始動した同プラットフォームは、トークン発行のハードルを大きく下げた。これにより、短期志向で質の低いプロジェクトが大量に生まれ、結果として頓挫率の上昇につながったという。

ミームコイン市場の時価総額は、12月29日の380億ドルから1月5日には477億ドルまで拡大した。その後は437億ドル前後までやや縮小した。

取引量の振れも大きい。同期間のミームコイン取引量は217億ドルから87億ドルへ急減した後、月曜日時点では369億ドルまで回復し、前日比で34%超増加した。

一方、ミームコイン発行ブームを主導したpump.funは、2025年に入って月間売上高が最低水準を記録したとされる。ミームコイン市場全体の成長が減速局面に入りつつある可能性を示す動きといえそうだ。

市場では、参入障壁が過度に低下したミームコイン市場で無秩序な発行が続けば、頓挫率の上昇に加え、投資家の疲弊も一段と深まる恐れがあるとの見方が出ている。選別的な投資と市場構造の改善が課題となりそうだ。

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