SOLUMは1月13日、米ニューヨークで開催中の流通展示会「NRF 2026」で、25.3〜32型の大型電子ペーパーディスプレイを披露した。あわせて、統合プラットフォーム「SSP(SOLUM Solution Platform)」を軸に、外部パートナーとのオープンな連携を広げる方針も示した。
展示した製品群は、百貨店やプレミアムスーパーマーケット、家電量販店、家具店などでの活用を想定する。高単価商品の売り場で、紙の掲示物や販促ボードをデジタル表示に置き換える用途を見込む。
32型モデル「Newton E-paper 32"」は、コンテンツの分類機能と表示制御機能を備える。価格改定や広告更新の際には画面切り替え時の演出に対応しながら、電子ペーパーならではの低消費電力も維持するとしている。
同社は、グローバルパートナーと連携するオープンな協業エコシステムを構築し、データ基盤を軸とするリテールテックプラットフォーム企業への転換を進めている。電子棚札(ESL)の製品群も展開しており、店舗で使われてきた紙媒体のコンテンツを、超低消費電力の電子ペーパーディスプレイへ切り替える取り組みを支援している。
SSPを基盤とするオープンエコシステム戦略も推進する。特定ベンダーの技術への依存によって生じるベンダーロックインを避けるため、グローバルパートナーが同社プラットフォーム上で自由に連携できる環境を整えたとしている。
NRF 2026では、在庫管理ロボットを手がけるSimbe Robotics、AIによる価格最適化ソリューションを提供するCompetera、需要予測プラットフォームの Upshopなどと連携した統合デモも披露した。各社の技術をSOLUMのインフラとリアルタイムに連携させる構成だ。
SOLUMは「Retail in Sync」を掲げ、店舗内のあらゆるデジタル要素がリアルタイムで同期して動作する統合リテール環境の実現を目指す。電子棚札、大型デジタルサイネージ、在庫管理ロボット、AI価格最適化、需要予測システムを単一プラットフォームで接続・運用する構想だ。
SOLUMの関係者は「NRF 2026は、当社が推進してきた『Retail in Sync』のビジョンを、実際のハードウェアと強力なパートナーシップを通じて示す場だ」とコメントした。その上で「45年にわたって蓄積してきたエンジニアリングの知見とオープンプラットフォームの思想を基盤に、オフライン店舗のデジタル変革を主導するグローバルリーダーへの飛躍を目指す」と述べた。