ビットコイン相場で、2026年に6万5000ドル(約975万円)を維持できるかが重要な焦点として意識されている。Fidelity Investmentsのジュリアン・ティマー氏が、パワーロー分析に基づき同水準を「生存線」と位置付け、市場の関心を集めているためだ。
Cointelegraphが11日付で報じた。ティマー氏は最近の分析で、ビットコインの値動きが長期の価格モデルであるパワーローから乖離しつつあると指摘した。そのうえで、2026年に6万5000ドルを下回れば、次の下値支持線は4万5000ドル(約675万円)になる可能性があるとの見方を示した。
パワーローは、ビットコインの長期的な適正水準を推し量るモデルの一つとされる。過去には、価格が下限の支持線に接近した局面が長期的な底入れにつながる傾向があった。ティマー氏は、ビットコインがインターネット普及期にみられたSカーブに沿うような成長を続ける一方、パワーローの軌道との差が徐々に広がっていると分析している。
足元のビットコイン市場では、従来の4年周期説に疑問が広がっている。2025年の相場が下落で終わったことから、これまでの周期論を見直すべきだとの見方も出ている。
一方、ブロックチェーン分野の専門家デービッド・アン氏は、ビットコインが弱気相場を完全に脱したとする見方について、価格形成の仕組みを取り違えた解釈だと述べた。長期的には価格サイクルが長期化し、ボラティリティも低下していくとの見通しを示している。
また、過去の事例では、パワーローに対して価格が収れんした局面の後に大きく反発するケースが多かったという。アン氏は、ビットコインは停滞しているのではなく、長期の成長法則の下でエネルギーをため込んでいる状態にあると分析し、今後の上昇で価格が追い付く可能性があるとみている。
市場では、2026年にビットコインが6万5000ドルを維持できるかどうかが、その後の相場の方向感を左右する重要な分岐点になるとの見方が強まっている。