LG AI研究院は1月11日、独自のAI基盤モデル「K-EXAONE」を公開した。政府の独自AI基盤モデルプロジェクトの一次評価では、13種類の共通ベンチマークで平均72点を記録した。APIは1月28日まで無料で提供する。
K-EXAONEは、LG AI研究院が5年にわたって蓄積してきた基盤モデル技術を反映したモデルだ。ハイブリッド・アテンション技術を改良し、EXAONE 4.0比べメモリ使用量と演算量を70%削減したという。
スライディングウィンドウ・アテンションとグローバル・アテンションを組み合わせた構成を採用した。トークナイザーも高度化し、学習語彙は15万語に拡張。従来モデルより約1.3倍長い文書を処理でき、推論速度は150%向上したとしている。
政府の独自AI基盤モデルプロジェクトの一次評価では、K-EXAONEが13種類の共通ベンチマークで平均72点を獲得した。韓国の特性を測る指標「KGC-SAFETY」では4分野平均97.83点を記録し、OpenAIの「GPT-OSS 120B」(92.48点)やAlibabaの「Qwen3 235B」(66.15点)を上回った。
コンテキスト長は26万トークンで、同社によると韓国のAIモデルでは最長水準となる。A4用紙換算で400ページ超に相当し、NVIDIAのA100クラスGPU環境で動作するという。
安全性と信頼性の面では、社内のAI倫理委員会を通じて検証を実施した。学習データ全体についても、データコンプライアンス評価を進めているとしている。
外部評価でも一定の実績を示した。AI性能評価機関Artificial Analysisのインテリジェンス指数では32点を獲得し、オープンウェイトモデルとして世界7位、韓国1位に入ったという。現在の世界上位10モデルには中国勢6件、米国勢3件が含まれており、韓国モデルではK-EXAONEだけがランクインしたとしている。
Hugging Faceでは、公開直後にグローバルモデルのトレンド2位となった。米非営利AI研究機関Epoch AIの「注目すべきAIモデル」にも選ばれた。LG AI研究院は、2024年のEXAONE 3.5を皮切りに、EXAONE Deep、EXAONE Path 2.0、EXAONE 4.0、K-EXAONEまで、韓国企業として最多となる5モデルが同リストに掲載されたとしている。
LG AI研究院は、K-EXAONEのAPIを1月28日まで無料で提供する。ソウル大学、KAIST、ミシガン大学などと共同研究も進めている。
チェ・ジョンギュLG AI研究院エージェンティックAIグループ長は、「K-EXAONEは、資源制約がある中でも独自の技術設計によってグローバルの大規模モデルと対等に競争できることを示した事例だ」と述べた。その上で、「韓国を代表するAIの開発に自信を持って研究開発に集中し、世界のAIエコシステムの発展に貢献するモデルを作っていく」と語った。