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米シリコンバレーの有力ベンチャーキャピタルAndreessen Horowitz(a16z)のデジタル資産部門a16z Cryptoは、2026年の暗号資産分野で注目すべきテーマとして、予測市場、暗号学的証明、ステーキングメディアの3分野を挙げた。新たなブロックチェーンの登場よりも、既存技術が市場やインフラ、メディアをどう変えていくかが焦点になるとしている。The Blockが9日(現地時間)に報じた。

a16zが最初に挙げたのは、予測市場の進化だ。2025年までにPolymarketやKalshiなど主要プラットフォームの累計取引額は約280億ドル(約4兆2000億円)に達する見通しで、予測市場が情報流通の重要な基盤として存在感を高めていると分析した。

スタンフォード大学教授でa16zのアドバイザーを務めるアンディ・ホール氏は、政治や地政学を巡る対立が深まる中、中央集権的な結果判定の仕組みは限界に直面していると指摘した。そのうえで、AIを活用したオラクルと分散型ガバナンスを組み合わせた新たな判定モデルの必要性を強調した。

2つ目のテーマは、暗号学的証明だ。ジョージタウン大学教授のジャスティン・セイラー氏は、ゼロ知識証明を基盤とする仮想マシン「ZK-VM」の進展によって証明コストが大幅に低下し、この技術がクラウドコンピューティングやコンシューマー向け端末にも広がる可能性があると分析した。

計算過程を繰り返し実行しなくても、処理が正しく行われたことを数学的に証明できるようになれば、ブロックチェーンの枠を超え、デジタルインフラ全体に影響が広がるとの見方も示した。

3つ目に挙げたのが、ステーキングメディアだ。a16zの編集チームに所属するロバート・ハケット氏は、AIによってコンテンツ制作コストが急低下するなか、クリエイターや解説者がトークン化資産やオンチェーン上の履歴を通じて、自らの主張に資金や信用を紐づけられる仕組みが必要だと述べた。そうした仕組みが、情報の信頼性を維持するうえで重要になるとしている。

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