Bitcoinの半減期4年サイクルを前提とした相場観に、修正を迫る見方が強まっている。2026年の価格見通しでは、暗号資産運用会社Grayscaleが25万ドル(約3750万円)超への上昇余地を示す一方、投資会社Galaxy Digitalは5万ドル(約750万円)前後にとどまるとの慎重な見通しを示した。現物ETF承認後の資金流入やマクロ環境の影響拡大を背景に、従来のサイクル論が一律には当てはまらなくなりつつあるとの見方だ。
ブロックチェーンメディアのCointelegraphは8日(現地時間)、主要資産運用会社や分析企業のレポートを基に、2026年を巡るBitcoin相場の見通しが大きく割れていると報じた。
対象となったのは、Grayscale、Galaxy Digitalに加え、Bitwiseや21Sharesなどの主要暗号資産関連企業の最新分析だ。各社とも、2026年が過去の市場パターンから外れる転換点になり得るとの見方では一致した。ただ、結論は分かれており、史上最高値の更新を見込む強気シナリオと、乱高下を伴う不安定な展開を想定する慎重シナリオが並立している。
Grayscaleは、Bitcoinが2026年上期に25万ドルを突破する可能性があるとした。背景として、世界的な債務膨張、法定通貨の価値低下、機関投資家の資金流入拡大を挙げた。これに対しGalaxy Digitalは、米大統領選や金利変動、地政学リスクを理由に、価格は5万ドル水準にとどまるとの保守的な見方を示した。
価格見通しに加え、暗号資産市場の新たなテーマも浮上している。Grayscaleは、ステーブルコイン市場が大きく拡大すると予想したほか、予測市場についても法的リスクを抱えながら拡大局面に向かう可能性があると分析した。Galaxy Digitalは、暗号資産におけるプライバシー強化が主要論点に浮上すると見ている。DeFi市場では、オラクル・プロトコルの動向が2026年の重要な変数になるとの指摘も出ている。
業界が2026年に注目する最大の理由は、Bitcoin市場を方向付けてきた「半減期4年サイクル」が改めて検証局面を迎えているためだ。一般的なサイクル論では、2025年に相場がピークを付けた後、2026年は下落局面、いわゆるクリプト・ウィンターに入る時期とされてきた。
ただ、現物ETF承認後に機関投資家マネーの流入が進み、市場を左右する要因が供給ショック中心からマクロ経済へと広がったことで、過去のパターンをそのまま当てはめるのは難しくなっている。2026年のBitcoin市場が従来の下落サイクルに沿うのか、それとも新たな相場形成に入るのか。市場の関心はその一点に集まりつつある。