合成データ基盤を手がけるAIソリューション企業のSkyintelligenceは1月9日、Alibaba Cloudと業務提携に向けた覚書(MOU)を締結し、生成AIを活用した3Dコンテンツ制作の自動化で協業すると発表した。
両社は、AIとクラウド技術を組み合わせた次世代の3Dコンテンツ制作自動化基盤を共同で構築する。デジタルコンテンツ産業全体で、実際の事業現場に適用できるAIベースの制作モデルの普及を目指す。
Skyintelligenceの生成AIによる3Dコンテンツ技術と、Alibaba CloudのグローバルクラウドインフラおよびGPUリソースを組み合わせ、制作基盤を整備する。量産ニーズが大きいeコマースやブランドマーケティング分野を中心に、制作効率と品質向上の両立を図る。
Skyintelligenceによると、同社の生成AI 3Dコンテンツソリューション「B.THREE」は、NVIDIA Omniverseベースの標準アーキテクチャ上に構築したSaaSだ。製品スキャンからモデリング、ライティング、アニメーション、リアルタイムレンダリングまで、3D制作の全工程を単一のパイプラインに統合している。従来は反復作業が多くコストもかさんでいた制作手法の代替を想定して設計したという。
今回の提携により、B.THREEはAlibaba Cloudの生成AIプラットフォーム「Tongyi」と、クラウドレンダリング技術「Wuying」と連携する。Tongyiはテキストや画像の入力情報を解析し、3D生成プロセスの自動化を支援する。
Wuyingは、高負荷の演算を伴うレンダリング処理をクラウド上で効率的に実行する。両社は今後、eコマース事業者やブランド企業向けのAIベース3D制作環境を高度化し、業種ごとの特性に応じた専用ワークフローやソリューションの展開を進める方針だ。
Skyintelligenceのイ・ジェチョル代表は「今回の提携は、単なる技術協力にとどまらず、AIベースの3Dコンテンツ制作を産業全体へ広げる第一歩になる」とコメントした。その上で「NVIDIA Omniverseベースの標準アーキテクチャとグローバルクラウドインフラを組み合わせ、世界市場でも競争力のある新たなコンテンツ制作方式を示したい」と述べた。