写真=AgileSoda

企業向けAIを手掛けるAgileSodaは1月9日、Shinhan Life向け商品情報管理システムの自動化プロジェクトを完了したと発表した。生成AI文書処理ソリューション「ETL with LLM」を活用し、複雑な保険関連文書から必要情報を抽出してシステムへ自動入力する仕組みを構築した。システムは2025年12月に本番稼働した。

商品情報管理システムは、保険商品の構造や属性、各種ルールを一元管理する基盤。文書構造が複雑なうえ、商品改定も頻繁に発生するため、自動化の難易度が高い領域とされてきた。

今回のプロジェクトでAgileSodaは、「ETL with LLM」を中核に、閉域網内で稼働する自社モデルやLLM、Agentic Workflowを組み合わせた。事業方法書や販売例規など、形式の異なる複雑な文書を解析し、必要情報を抽出して自動入力する仕組みを整備した。

Shinhan Lifeの商品情報管理システムでは、加入条件ごとの保険期間や払込期間の処理も自動化した。

同社によると、技術面の中核は、表を含む複雑な文書構造の認識、情報抽出、意味理解、フォーマット処理にある。AgileSodaは、非構造化文書を自社モデルとLLMで解析・構造化する「ETL with LLM」技術を開発した。

さらに、Agentic Workflowを取り入れたRAGソリューション「ChatSAM」と組み合わせることで、検索精度の向上も図ったとしている。

Shinhan Life向けには、事業方法書など主要な保険基礎書類を処理するAIエージェントの構築に同技術を適用した。商品改定が頻繁に発生する環境で、膨大な文書を繰り返し確認する業務の負担を大幅に削減したと説明している。

AgileSodaのチェ・デウ代表は「複雑な文書から情報を抽出し、自動入力まで行う商品情報管理システムの自動化は、多くの保険会社が長年取り組んできた課題だ」とコメント。「今回の事例が、他の保険会社における保険基礎書類の自動化AI導入を後押しし、保険業務全般のAI活用を加速させる契機になることを期待している」と述べた。

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