写真=NXP

NXP Semiconductorsは1月9日、CES 2026でGE Healthcareと医療向けエッジAI分野で協業すると発表した。両社は同日、麻酔管理と新生児ケアを対象としたAIコンセプトを披露し、NXPのエッジ処理技術とGE Healthcareの医療技術の知見を組み合わせた取り組みを紹介した。

手術室では、麻酔管理を支援するエッジAIの活用例を示した。麻酔科医がリアルタイムの音声コマンドで麻酔機器を操作できるようにし、医師が患者対応に集中できる環境を整える。認知負荷やアラーム疲れ、ヒューマンエラーのリスク低減を狙う。

新生児集中治療室(NICU)向けには、インテリジェント監視技術でも連携する。乳児の泣き声や安静状態を検知するほか、ベッド内の異物や、うつぶせへの体位変化も認識する。エージェント型AIがこうしたイベントを記録し、必要に応じて医療スタッフに通知する。

すべての画像処理は、NXPの「eIQ AI Toolkit」を用いたモデルによってローカルで実行する。画像をデバイス外部に送信しないことで、厳格なセキュリティ・プライバシー要件に対応するという。両技術は、NPUを備えたNXPのアプリケーションプロセッサを基盤とする。

GE Healthcareで患者ケアソリューション部門の最高デジタル・技術責任者を務めるジェフ・カロン氏は、「当社は医療従事者を中心に据えたAIを開発している」と述べた。そのうえで「臨床判断を支援し、患者ケアにより多くの時間を割けるようにする」と説明した。

NXPでセキュア・コネクテッド・エッジ部門の上級副社長兼ゼネラルマネジャーを務めるチャールズ・ダックス氏は、今回の協業について、GE Healthcareが築いてきた臨床面での信頼と長年の医療技術の知見を、NXPのeIQ AI機能や安全で高性能なエッジコンピューティングの経験と組み合わせる取り組みだと述べた。これにより、医療従事者と患者に向けて、安全で信頼性が高く、実用的なエッジAIソリューションを提供していくとしている。

両社は、NICUでの継続的な監視や麻酔機器とのハンズフリー連携に加え、AIによるリスク予測、自動トリアージ、個別化した治療提案といった研究段階のコンセプトにも取り組み、より個別化された医療の実現を目指すとしている。

キーワード

#NXP #GE Healthcare #エッジAI #CES 2026 #麻酔管理 #NICU #eIQ AI Toolkit #NPU
Copyright © DigitalToday. All rights reserved. Unauthorized reproduction and redistribution are prohibited.