DeepXは1月9日、CES 2026のCTA公式スタジオイベント「CES Foundry」を開催し、オープンソース基盤のフィジカルAI連合を提唱した。データセンター依存型AIの限界を乗り越える手段として、エコシステム型の協業体制が必要だと訴えた。
イベントのテーマは「加速するフィジカルAI(Unstoppable Rise of Physical AI)」。量産や商用サービスに関わるグローバル企業が参加し、フィジカルAIの実装に伴う現実的な課題と解決策を議論した。
パネルにはHyundai Motor Robotics Lab、Baidu、Edge AI Foundation、Wind River、Ultralyticsが参加した。ロボティクスやスマートファクトリー、エッジITサービスなどの産業分野では、データセンターへの依存を抑えつつ、低消費電力・低発熱、24時間連続稼働の安定性を確保することが重要な要件になっているとの認識を示した。
Hyundai Motor Robotics Labのヒョン・ドンジン常務は「ロボティクスは社会と産業を支える中核インフラになった」と述べた。そのうえで「それを支える基盤がフィジカルAIであり、ネットワークが不安定な現場でも自律的に判断できるオンデバイスAIが不可欠だ」と強調した。DeepXとの協業を通じて、実環境で検証を終えたロボット向けオンデバイスAIを確保しており、2026年から次世代ロボットとセキュリティソリューションに本格適用する計画も明らかにした。
パネルでは、ハードウェアごとに異なるツールチェーン、統一されていない性能指標、モデル移植のたびに必要となる再最適化が、商用化を阻む要因になっているとの指摘も相次いだ。
こうした課題に対応するため、DeepXはオープンソース基盤のフィジカルAI連合を提案した。パートナー各社は、フィジカルAIの成否はプラグ・アンド・プレイで導入できる環境をいかに迅速かつ容易に整えられるかに左右されるとして、エコシステム全体での連携の重要性を訴えた。
DeepXのキム・ノグォン代表は、フィジカルAIはすでに現実のものになりつつあると強調した。「AIの重心はデータセンターから物理世界へ移りつつある」としたうえで、「この流れを加速するには、ハードウェアとソフトウェアの緊密な統合が欠かせない」と述べた。