米ラスベガスで開催された世界最大級のIT見本市「CES 2026」で、テレビ各社がAI機能を前面に打ち出したスマートテレビを相次いで披露した。レコメンドや音声認識、スマートホーム連携の強化が進む一方、テレビにそこまでAI機能が必要なのかを疑問視する声も出ている。
米メディアThe Vergeによると、Samsung Electronics、Amazon、GoogleはAIを活用し、コンテンツのレコメンドや音声認識に加え、スマートホームとの連携にも対応している。
GoogleはCES 2026で、テレビ向け「Gemini」のAI機能を公開した。テレビ向けGeminiは単なるレコメンドにとどまらず、なぜその作品を勧めるのかまで示すという。LG Electronicsも、音声認識を活用したパーソナライズされたレコメンド機能を強化した。
Samsung Electronicsは、スポーツの試合予測や料理レシピの提示に対応するAIテレビを披露した。Amazonは、音声コマンドで見たい映画の場面をすぐに探せる「Alexa Plus」を公開した。
ただ、こうしたAI機能が視聴体験を損なう可能性も指摘されている。画面上に表示される情報ウィンドウや映像生成機能が、視聴への没入を妨げかねないためだ。
The Vergeは、AIテレビが本当に必要な機能なのかを見極める必要があると指摘した。Hisenseは、21:9の画面比率を採用したテレビでサッカーの試合情報を画面に表示するAI機能を披露したが、こうした情報はスマートフォンでも十分に代替できるとの見方もある。結局のところ、テレビの本質はなおコンテンツ視聴にあるとThe Vergeは伝えている。