画像=Webzen

Webzenは1月21日、新作ゲーム「Dragon Sword」を正式リリースする。20年以上にわたり同社を支えてきた主力IP「MU」への依存をどこまで引き下げられるかが焦点で、新作の成否は業績回復を占う試金石となる。

2026年のWebzenにとって、「Dragon Sword」の投入は単なる新作発売にとどまらない。2025年は主力IPの成熟化に加え、新作不足も重なり、業績は大きく落ち込んだ。

金融情報会社FnGuideによると、Webzenの2025年通期業績は売上高が1708億ウォン、営業利益が298億ウォンとなる見通し。前年同期比ではそれぞれ20.4%減、45.3%減となる。

業績悪化の主因は、「MU」IPの収益力鈍化にある。2025年上期の「MU」関連売上高は前年同期比27%減少した。

同社は2020年、「MU Archangel」などのヒットで過去最高業績を記録した。一方で、特定IPへの依存度上昇は、シリーズの経年化が進んだ局面で業績変動リスクを高める要因にもなった。2025年下期に投入した「MU: Pocket Knights」と「R2 Origin」も市場の期待には届かず、本格的な反転にはつながらなかった。

こうした中、反転の鍵を握るタイトルとして投入するのが「Dragon Sword」だ。Webzenは同作を、Hound13が開発したオープンワールドアクションRPGとして21日に正式リリースする。

「Dragon Sword」は、同社が進める「脱MU」戦略の中核を担うタイトルでもある。これまでのラインアップがMMORPGに偏っていたのに対し、同作はコンボアクションとオープンワールド探索を前面に打ち出し、既存作との差別化を図る。

当初は2025年内の発売を予定していたが、完成度向上を理由に日程を見直し、リリース時期を1月に延期した。5月のクローズドベータテスト(CBT)以降は、最適化やストーリー演出の強化に加え、著名声優を起用したフルボイス対応など、品質の引き上げを進めてきた。

Webzenの変革は単一タイトルにとどまらない。潤沢な手元資金を背景に、有望な開発会社への投資を広げ、事業構造の見直しを進めている。

2025年第3四半期末時点の現金・現金同等物と金融資産の合計は約4877億ウォン。1月8日時点の時価総額が約4300億ウォン台であることを踏まえると、時価総額を上回る規模の現金性資産を保有している計算になる。

同社はこの資金を活用し、Hound13に300億ウォン、Retrailに127億ウォンを出資するなど、中小開発会社への資本参加を進める一方、パブリッシング権の確保も進めてきた。

経営体制の変化も注目される。創業者のキム・ビョングァン氏は前月、社内取締役に選任され、9年ぶりに経営の前線へ復帰した。

2010年のWebzen統合当時、「MU Online」の全盛期を率いた同氏の復帰は、「MU以降」を見据えた新たな成長戦略の始動と受け止められている。筆頭株主でありM&Aの専門家でもあるキム氏の復帰により、新規IPの発掘や大型投資の意思決定が加速するとの見方も出ている。

業界関係者は「今回の『Dragon Sword』は単なる新作ではなく、MU IPに頼らず成長できるかを示す試金石だ」と指摘する。「創業者の復帰と巨額の現金性資産が、実際の開発力強化とヒット作創出につながるかが、2026年の最大の見どころになる」と話している。

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