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NVIDIAが、デジタルツイン基盤のクラウドサービス「Omniverse Cloud」を2025年8月に終了したと報じられた。AI半導体事業が急成長する一方で、Omniverseの収益化は難航していたという。

The Informationが最近報じたところによると、NVIDIAはOmniverseプラットフォームの収益化を4年にわたって模索してきたが、目立った成果は上がらなかった。報道は、現職および元NVIDIA社員4人の証言に基づいている。

NVIDIAはAI半導体事業の好調を追い風に、直近会計年度の第3四半期までの売上高が1480億ドルに達した。2023年の275億ドルから大きく伸びたが、すべての事業が同様に拡大したわけではない。

Omniverseは、ロボット設計や製造現場の課題解決を支援するプラットフォームで、自動車や機械など実世界の製品・設備のデジタルツインを設計し、シミュレーションできるようにするものだ。

ジェンスン・ファンCEOは、Omniverseを50兆ドル規模の製造・物流市場を開拓する足掛かりと位置付けてきた。一方で、足元の成果については不満を示しているとの見方もある。

報道によると、NVIDIAは大規模シミュレーションを必要とする大企業を主要顧客と想定し、Oracle、Google、Microsoftから数千基規模のGPUを借り受けてOmniverse Cloudを構築した。投資額は数億ドルに上るという。

NVIDIAはこれまで、BMW、Siemens、Foxconn、Boston DynamicsなどをOmniverse Cloudの導入企業として紹介してきた。ただ、The Informationは元NVIDIA社員の話として、同クラウド上で大規模なシミュレーション環境を本格運用する企業はほとんどなかったと伝えている。

Omniverse Cloudは2022年の投入後も需要が伸びず、NVIDIAは社内用途への転用も検討したが、最終的に2025年8月にサービスを終了したという。The Informationは、事情に詳しい関係者の話として報じた。

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