画像=Rockstar Games

韓国ゲーム業界が2026年の事業戦略に神経をとがらせている。グローバル市場で飛躍を狙う好機である一方、下期に控える超大型タイトル「Grand Theft Auto 6(GTA 6)」の発売と、中国ゲーム企業の存在感拡大が重なり、生き残りを懸けた1年になるとの見方が強い。

世界のゲーム市場で最大の注目を集めているのは、11月19日に発売予定のRockstar Gamesの「GTA 6」だ。前作は累計販売本数が2億本を超えるメガヒットとなっており、新作も発売前後にユーザーの関心と市場資金を大きく引き寄せるとの見方が広がっている。

こうした状況を踏まえ、韓国各社は大型新作の投入時期を前倒しし、上期に勝負をかける構えだ。Webzenは21日にオープンワールドアクションRPG「Dragon Sword」を、Netmarbleは28日に「Seven Deadly Sins: Origin」を発売し、年初から新作投入を本格化させる。

一方、下期に主力タイトルを控える大手各社は、より難しい判断を迫られている。Kakao Gamesは第4四半期にオープンワールド大作「Chrono Odyssey」を投入する予定だ。NCSoftもSonyとの共同プロジェクト「Horizon: Steel Frontiers」について、発売時期を年末から翌年初めにかけて検討している。11月の「GTA 6」と真正面から競合するのか、それとも話題の集中を避けるのか。各社の発売戦略が焦点になりそうだ。

競争環境を厳しくしているもう1つの要因が、中国ゲーム企業の台頭だ。かつては韓国ゲームの模倣作が目立った中国勢だが、足元では豊富な資金と技術力を背景に、モバイル中心の展開からPC・コンソール市場へと急速に裾野を広げている。

中国は2024年に「Black Myth: Wukong」で世界市場でのヒット創出力を示した。今年も韓国勢と競合する新作が相次ぐ見通しだ。Hypergryphは22日にマルチプラットフォーム作品「Arknights: Endfield」を発売し、年初から韓国勢の新作と競合する。9月にはS-GAMEがPC・コンソール向けアクション大作「Phantom Blade Zero」を投入する予定だ。

業界では、中国勢がUnreal Engine 5など最新技術の活用で、すでに韓国勢に並ぶ、あるいは一部で上回る水準に達したとの見方も出ている。競争はモバイルにとどまらず、PC・コンソールを含む全方位に広がりつつある。

こうした内外の圧力に対し、韓国ゲーム各社が打ち出す答えは「品質」だ。完成度の高い作品で正面から勝負し、グローバル市場で存在感を高める戦略を掲げている。

先陣を切るのがPearl Abyssだ。3月19日にグローバル発売を控える「Crimson Desert」は、自社エンジン技術とオープンワールドのアクション性を強みに、欧米市場でも期待を集めている。韓国ゲームが「Lineage」型の内需向けMMORPG偏重から脱し、新たな成長モデルを示せるかを占う試金石とみられている。

このほか、Kakao Gamesの「ArcheAge Chronicles」など、コンソール向け新作も欧米市場開拓を後押しする見通しだ。

業界関係者は「2026年は、韓国ゲーム産業がグローバル市場の主要プレイヤーに浮上できるのか、それとも中国勢と欧米大手の間で埋没するのかを分ける分水嶺になる」と指摘する。そのうえで、「量産型のゲームでは生き残れない。明確な差別化と高い完成度を備えた作品だけが競争を勝ち抜ける」との見方を示した。

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