トム・リー氏は暗号資産と株式市場の双方に強気の見方を示した。写真=Reve AI

Fundstrat Global Advisors共同創業者で、BitMine Immersion Technologiesの取締役会議長を務めるトム・リー氏は、ビットコインがなお上昇余地を残しており、2026年1月末までに過去最高値を更新する可能性があるとの見方を示した。イーサリアムについては「スーパーサイクル」入りを主張し、米国株も強気で、S&P500は2026年末に7700へ到達し得るとみている。

CoinDeskによると、リー氏は5日、CNBCの番組「Squawk Box」に出演し、暗号資産と株式市場全般に対する強気の見通しを改めて示した。ビットコインについては「まだ天井を打っていない」と強調したという。

リー氏は「当初は12月までに天井を形成するとみていたが、今は2026年1月末までにビットコインが過去最高値を更新する可能性があると考えている」と発言した。さらに「ビットコインやイーサリアム、その他の暗号資産がすでにピークを付けたとみるべきではない」と述べた。

この見方は、2025年末に暗号資産市場全体が調整した後に示されたものだ。リー氏は1月を次の上昇局面に入る可能性がある時期と位置付け、長期的な強気相場の中でも重要な局面になり得るとみている。

リー氏は昨年8月、ビットコインが年末までに20万ドルを突破するとの予想を示していた。ただ、CoinDeskのデータによると、ビットコインの2025年高値は10月の約12万6000ドルにとどまり、同年12月31日は約8万8500ドルで取引を終えた。

それでも同氏は、長期的な強気シナリオは変わらないとの立場を維持している。2026年は値動きの荒い展開になりつつも、最終的には前向きな年になると見込む。一方、上半期については、機関投資家のポジション調整によって短期的な混乱が生じる可能性があると警戒感も示した。

リー氏は「2026年は二つの局面に分かれる。上半期は機関投資家の再調整と暗号資産市場の戦略的なリセットで厳しい展開になり得るが、この過程が下半期に想定される大規模ラリーの土台になる」と説明した。このリセットは構造的な弱気シグナルではなく、リスク資産が数年にわたって急伸した後にみられる健全な調整局面だと分析している。

イーサリアムについては、特に強気の見通しを示した。リー氏は、イーサリアムがビットコインの2017~2021年に似た、数年規模の拡大局面、いわゆる「スーパーサイクル」に入っていると主張した。

同氏はこれまで、イーサリアムが2025年12月までに1万5000ドルに達する可能性があると予想していた。実際には、2025年の高値は4830ドル、年末終値は約3300ドルだった。それでも、同氏が率いる暗号資産マイニング企業BitMine Immersion Technologiesを通じてイーサリアムを追加購入しており、強気姿勢を崩していない。保有量は約414万枚に達するという。

リー氏は、イーサリアムへの投資を投機的な賭けではなく、財務戦略の中核と位置付けた。「10倍超の上昇余地がある資産を確保することは、現代の企業財務部門にとって戦略上欠かせない選択だ」と語った。

一方、暗号資産に加えて株式市場についても強気の見方を示した。企業業績の回復とAIによる生産性向上を背景に、2026年末までにS&P500が7700へ到達する可能性があると予想している。

リー氏は「米国経済のファンダメンタルズと、AIがけん引する生産性の改善を踏まえると、2026年末のS&P500は7700まで上昇する余地がある」と説明した。そのうえで、「弱気派が想定するよりはるかに底堅い1株当たり利益(EPS)の流れが相場を支えている」と述べ、短期的な調整は警戒シグナルではなく、買い場として捉えるべきだと付け加えた。

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