KB Financialは1月6日、韓国の金融グループとして初めて「グループサイバーセキュリティセンター」を同5日に正式設置したと発表した。グループ横断の監視・対応体制を整え、金融サービスの安全性向上につなげる。
センターはKB Kookmin Bankの汝矣島電算センター東館に設置した。対象はグループ12社で、外部からのサイバー攻撃に共同で対処する体制を整えるほか、共通のセキュリティフレームワークと標準ポリシーの策定を進める。AIや仮想資産など新技術を巡る脅威の調査・分析も担い、先制的な対応力を高める。
センターの柱は、攻撃者の視点で脆弱性を洗い出す「レッドチーム」と、常時監視で脅威を検知・遮断する「ブルーチーム」の常設運用だ。未然防止と早期対応の両面から、防御体制を強化する。
レッドチームには、各グループ会社のホワイトハッカー人材を集約する。非対面アプリやWebサービスを対象に、模擬ハッキングや侵入テストを繰り返し実施し、グループ内の脆弱性を事前に把握する。
ブルーチームはKB Data Systems(KBDS)と連携し、24時間365日の監視体制を運用する。異常の兆候を検知した場合は、直ちに報告と対応に入る。
KB Financialは、攻守両面の連携を通じてサイバー脅威を先回りして検証し、実戦的な防御能力の底上げを図る方針だ。
同社は「セキュリティは金融サービスの基盤であり、顧客の信頼を守るうえで最優先の価値だ。サイバー脅威はもはや個社だけの問題ではなく、金融産業全体の信頼を左右する重要課題になっている」とコメントした。そのうえで「今後もAIなどの新たなデジタル技術を積極的に活用し、先制的かつ体系的なセキュリティ体制を構築することで、金融業界の先行事例となれるよう取り組む」としている。