写真=Lotte Chemical化学群のイ・ヨンジュン総括代表

Lotte Chemicalの化学群のイ・ヨンジュン総括代表は1月5日、2026年を未来成長に向けた「グランド・ターニング・ポイント(Grand Turning Point)」の年にすると表明した。事業構造改革と財務健全性の強化を最優先に据え、PSO(Petrochemicals & Specialty Optimization)のシナジー拡大、機能性素材事業の育成、研究開発の強化を進める。

同社は2025年、グローバル事業の再編と国内設備の調整を通じて事業構造の見直しを進めた。厳しい経営環境の中でも、改革と改善を一貫して推進してきたとしている。

イ代表は、進行中の事業再編を着実に完了させるとともに、キャッシュフロー重視の経営を維持する方針を示した。競争力の高い有望事業には経営資源を重点投入する一方、競争優位を確保しにくい事業や差別化が難しい事業は大胆に合理化する考えだ。原料調達から物流に至るまで、全工程で資金効率を高める方針も打ち出した。

あわせて、経営革新活動とPSO内のシナジー拡大も進める。事業単位ごとの改革を継続しながら、PSOの運営面での連携効果を高める。化学群の新規事業の発掘に向けては、研究所と海外法人の連携も強化する。

機能性素材事業では、拡大に向けた基盤整備に乗り出す。低炭素エネルギー技術、半導体、AI(人工知能)、モビリティ、バイオなど幅広い分野で、自社の事業能力と連動する機能性素材事業の開拓を進める方針だ。

具体的には、機能性コンパウンド、半導体工程材料、グリーン素材、機能性銅箔、環境配慮型エネルギー素材が6割超を占める事業ポートフォリオへの転換を目指す。

研究開発(R&D)面では、能力強化と並行して、将来の事業方針に沿った化学群の中長期R&Dロードマップを再構築する。素材事業で圧倒的な競争優位を維持する源泉は、差別化された技術と製品に基づく市場での優位性にあると説明した。大学や民間企業、海外研究機関などとの多様な連携クラスターの構築も進める考えだ。

イ代表はこのほか、健全な組織文化の定着と安全な事業所運営の重要性も強調した。厳しい市況下でも役職員同士が支え合い、励まし合う文化が必要だと訴えた。

安全確保に必要な人的・物的投資が適時に実施されるようモニタリングを徹底し、役職員には各現場で安全な事業所の維持に率先して取り組むよう求めた。あわせて、組織の方向性と目標を共有し、不確実性の中でも安心して業務に集中できるよう、きめ細かなコミュニケーションと支援の必要性を示した。

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