Ark Pointは1月5日、ステーブルコインの決済・清算に特化したブロックチェーンネットワーク「Ark Rail」を発表した。金融機関や決済代行(PG)事業者、コマースプラットフォームによる概念実証(PoC)を想定し、低コストで利用できる手数料設計や企業向けコンプライアンス機能を備える。
同社によると、Ark Railは、規制対応を踏まえた形でステーブルコインのPoCを迅速かつ安全に進められるよう設計した。ステーブルコイン関連の処理に最適化したネットワーク構造に加え、用途に応じてポリシーや権限を設定できる柔軟な設計を採用したという。
手数料モデルも、小口決済や清算処理に合わせて最適化した。DeFiやトレーディングを主用途とするブロックチェーンとは異なり、基本ガス代を低く抑えつつ、1トランザクション当たりの最大手数料にプロトコルレベルで上限を設けた。ピークトラフィック時でも手数料を一定範囲に抑えられるとしている。
加盟店が利用者に代わってガス代を負担する仕組みにも対応する。これにより、最終利用者はブロックチェーン特有のガス代を意識せず、既存の決済網に近いユーザー体験を利用できるとした。
Ark Pointのソン・ジョンホン プロダクトリードは「Ark Railは単なるパブリックブロックチェーンではなく、企業利用と規制環境を前提に設計したステーブルコインの決済・清算基盤だ」と説明した。その上で、国内企業が複雑なブロックチェーンインフラを自前で構築しなくても、米ワイオミング州のステーブルコインプロジェクトのような海外事例に近い環境でPoCを進められるよう支援していく考えを示した。