SK shieldusのミン・ギシク代表は1月5日、2026年の年頭あいさつで、変化に追随する段階を超え、社会や顧客に先んじて「基準」を示す企業を目指す方針を打ち出した。顧客信頼をすべての判断の起点に据え、法令順守・安全・保安を業務全体に徹底するとともに、サイバーセキュリティとフィジカルセキュリティの事業モデルも見直す。
今回の年頭あいさつは、ミン代表の就任後、社内メンバーに向けて行う初めての新年メッセージとなった。ミン代表は、技術進化に伴ってセキュリティに対する社会や顧客の期待が従来とは異なる段階に入ったと指摘。現在の成果にとどまることはできず、セキュリティに求められる基準そのものが一段と高まっているとの認識を示した。
その上で2026年について、変化の流れを素早く読み取り、どのような基準と責任の下でサービスを提供するのかを先に定める年になると強調した。そうした基準は単なる宣言ではなく、日々の働き方や意思決定の積み重ねによって証明されるものだと述べた。
2025年を振り返っては、「何を守るべきか」を改めて考える時間だったとし、厳しい状況の中でもそれぞれの持ち場で最善を尽くしたメンバーに謝意を示した。
今後の方向性としては、3つの軸を提示した。まず、顧客信頼をあらゆる判断の出発点に置き、法令順守・安全・保安を業務全般に一貫して組み込む考えを明らかにした。
文書や規定にとどまりがちだった原則を、実務の現場で機能する基準として定着させる方針だ。現場の安全確保とリスク管理体制も強化し、各種手続きを単なる業務負担ではなく、安定運営を支える基盤として整備していくとしている。
事業面では、サイバーセキュリティとフィジカルセキュリティの両分野で、これまで成果を上げてきた手法や事業の進め方を抜本的に見直す計画を示した。
サイバーセキュリティ分野では、中小・中堅企業向けのサブスクリプション型セキュリティという新たな市場カテゴリーの形成を主導する。フィジカルセキュリティ分野では、人口構造や社会環境の変化に対応した新たな事業機会を探り、事業ポートフォリオの強化につなげる考えだ。
これを通じて、顧客層、サービス構造、運用方式を再定義する。セキュリティの基準を先回りして設計する事業戦略を構築し、社会全体に持続可能なセキュリティを安定的に提供する役割を強めるとしている。
ミン代表は、変化する時代と環境の中で基準を示し、それを組織の体質として定着させる取り組みは短期間で完成するものではないとした上で、「必ず進むべき道だ」と強調した。今後も社内外の声に継続的に耳を傾け、会社の変化がメンバーの日々の業務をより確かなものにできるよう、責任を持って取り組む考えを示した。