シリコンバレーの有力ベンチャーキャピタルAndreessen Horowitz(a16z)のパートナー4人が、ポッドキャストで2026年のAI市場を展望し、ChatGPTやGemini、Claude、Cursor、Perplexity、Grokなど大規模言語モデル(LLM)の競争構図を分析した。Geminiの成長持続力やChatGPTのアプリストア戦略、マルチモーダル分野での差別化が今後の焦点になるとの見方を示している。
Business Insiderが2日(現地時間)に伝えたところによると、ジャスティン・ムーア氏は「Gemini 3の動画・画像モデルは、ChatGPTに対する優位性を築く可能性がある。こうした機能への需要は、専門家から一般ユーザーまで幅広い」と語った。
その上で同氏は、Geminiが現在の成長ペースを維持できれば、ChatGPTが持つ知名度の壁を越えられる可能性があると指摘した。
また、マルチモーダル技術はAIの差別化の中核となり、デザイン分野にも大きな影響を及ぼすと見通した。
一方、オリビア・ムーア氏は、ChatGPTについて、来年のアプリストア戦略が成否を左右する重要な要因になると分析した。すでにSpotifyやZillowなどが参画しており、開発者が直接アプリを構築できるSDK(ソフトウェア開発キット)も公開されているという。
同氏は、これがChatGPTを単なるLLMからアプリプラットフォームへと拡張する重要な転換点になり得るとみている。
LLM市場が「勝者総取り」の構造に向かう可能性も示された。ChatGPTは週次アクティブユーザー8億〜9億人を確保して優位に立つ一方、GeminiはWebで35%、モバイルで40%にとどまり、その他のモデルは8〜10%にすぎないという。
このうち、ChatGPTは法人向けの伸びが目立っており、企業市場での拡大が消費者利用の増加にもつながる可能性が高いとムーア氏は付け加えた。