Aaveプロトコル創業者のスタニ・クレチョフ氏が、AAVE保有者への収益還元方針を打ち出した。Aave LabsとAave DAOの間では、収益配分やブランドに関する知的財産権の扱いを巡る議論が続いており、同氏は今後、具体的な枠組みを盛り込んだ正式提案を示す考えだ。
米メディアThe Blockが1月2日(現地時間)に報じたところによると、クレチョフ氏はコミュニティへの投稿で、「最近のコミュニティ内の議論を踏まえ、Aave Labsはプロトコル外で得た収益をAAVE保有者と共有することにコミットしている」と述べた。
その上で、「Aave LabsとAAVE保有者の方向性を一致させることは重要だ」とし、具体的な制度設計を盛り込んだ正式提案を今後提示すると説明した。
今回の発言の背景には、Aave Labsがフロントエンド手数料をDAOではなく自社で受け取る方針を決めたことをきっかけに表面化したガバナンス上の対立がある。Aave LabsはAaveプロトコルの開発元だが、足元の運営はDAOが担っている。一部のトークン保有者は、収益配分のあり方に異論を唱えていた。
クレチョフ氏は、Aaveの長期的な成長に向けて「暗号資産の枠を超え、実物資産や個人・機関向け融資を含む新たなモデルを取り込む必要がある」と強調した。
さらに、「明確なビジョンを持つチームが、パーミッションレスなAaveプロトコルを基盤に独立して製品を開発し、プロトコル側は利用拡大と収益増を通じて成果を分かち合う構造が最も効率的だ」との考えを示した。
ブランドに関連する知的財産権の扱いについても、同氏は「適切な解決策を模索する」と述べた。