KB Securitiesのカン・ジンドゥ氏とイ・ホング氏は2日、年頭あいさつを通じて2026年の経営方針を示した。今年の資本市場は大きな変化に加え、地政学・経済面での分断など不透明要因が重なるとの認識を示した上で、顧客資産を守りながら成長機会を取り込む「変化と飛躍の年」にすると表明した。
両氏は2026年の中核戦略として、(1)顧客本位と消費者保護(2)全事業部門の転換と拡大(3)グローバル競争力の強化(4)AI基盤の業務革新――の4つを掲げた。
最優先の価値として打ち出したのが、顧客本位の徹底だ。両氏は、あらゆる事業拡大の大前提は「顧客利益の最優先」にあると強調。AI技術を活用した予防システムを高度化し、事故を未然に防ぐデジタル内部管理体制を整備する方針も示した。役職員が本来業務に集中できる環境を整え、信頼される金融サービスの提供につなげる考えだ。
事業部門別では、質的成長に向けた具体策も示した。WM(資産管理)部門では、年金ビジネスの革新と「M-able(マブル)」プラットフォームの高度化を通じて、「No.1資産成長型投資プラットフォーム」への進化を目指す。
IB部門では、DCM(債券資本市場)とIPO(新規株式公開)でのリーダーシップ強化を進める。あわせて、優良中堅企業やベンチャー企業の発掘を通じ、リスクマネー供給の拡大も促す方針だ。ホールセール部門と資本市場グループには、市場変動に先回りして対応しながら事業領域を広げるよう求めた。
グローバル部門では、「資本効率を重視した成長」を掲げた。昨年開設したインド・ムンバイ事務所を戦略拠点として活用し、M&Aなどの新規事業を拡大する方針を示した。米Apollo Asset Managementとの協業も強化し、グローバル買収ファイナンス市場での存在感を高める考えだ。
AI分野では、将来の競争力の中核として本格活用を進める。社内向け生成AI「Kkaebi AI」を軸に、業務プロセス全般へAIを適用して生産性を高める。あわせて、高度にパーソナライズされた金融商品など、顧客が実感できる革新的なサービスの投入も計画している。