韓国情報通信技術協会(TTA)は2026年1月2日、AIの安全性・信頼性に関する検証・認証能力の強化に向け、組織再編を実施したと発表した。AI、セキュリティ、デジタル技術を巡る環境変化に対応し、4つの専門研究所体制へ移行する。
今回の再編は、政府の「AI3大強国」構想を後押しする狙いがある。従来の情報通信、AI、ソフトウェアの3分野体制を見直し、「AI通信融合研究所」「AI基盤技術研究所」「AX・SW研究所」「情報保護安全研究所」の4研究所体制に改めた。
TTAは、AIを軸に組織を再設計することで、国と企業の需要に応えるグローバル水準のAI検証・認証能力を整備すると説明している。急速に進むAI転換を体系的に支える基盤を整えたとしている。
AI通信融合研究所は、6G、オンデバイスAI、モビリティなど、次世代ネットワーク技術とAIの融合領域を担う。試験・検証能力を高め、次世代ネットワーク分野での競争力確保を目指す。
AI基盤技術研究所は、エージェント型AIやフィジカルAIなど高度化するAI技術に対応し、モデルやサービスの信頼性に関する検証・認証を担う。あわせて、CoT(Chain of Thought)などに対応した融合データの生成・管理、国産AI半導体の性能ベンチマーク試験、AIデータセンターの性能測定、エネルギー効率の検証・実証など、AIフルスタックに関する検証・認証サービスを提供する。
AX・SW研究所は、産業界や地域社会へのAI技術の普及を支援し、国レベルでのAI競争力向上を後押しする。情報保護安全研究所は、ハッキング対策や災害・安全事故、個人情報流出の防止に加え、ステーブルコイン時代を見据えたブロックチェーン基盤の金融セキュリティ、本人認証技術の検証・認証を重点的に進める。
このほか、標準化本部はAI、6G、データ、半導体といった国家戦略技術について、国際標準化での主導権確保に向けた体制を強化する。産学研官やグローバル標準化機関との連携を通じ、AI標準化ガバナンスの強化も進める。
ソン・スンヒョン会長は「今回の組織再編は、TTAが政府の政策パートナーとしての役割を果たすという強い意思を示すものだ」とコメントした。その上で、「国家と産業界が安心してイノベーションに取り組める環境づくりを主導していく」と述べた。