Hana Financial Groupのハム・ヨンジュ会長は1月2日の年頭メッセージで、金融環境の変化を踏まえた抜本改革の必要性を訴えた。家計向け融資中心の成長は限界に達したとして、資産運用力の強化や企業金融・投資部門の競争力引き上げを急ぐ考えを示した。
ハム会長は「金融のパラダイムが変わっている」とした上で、「家計向け融資は成長の限界に到達した。企業向け融資と投資部門では、より高度な対応力が求められる。銀行は危機に直面している。このままではいけない」と述べた。
その上で、マネームーブの加速に対応できる資産運用能力の確保と、生産的金融を担う最適な専門組織への転換が必要だと説明した。あわせて、IBや企業金融の審査、リスク管理能力の強化に加え、関連プロセスの再設計を含む改革も進める方針を示した。
不適切販売の根絶やボイスフィッシングへの先手対応など、予防的な消費者保護体制の強化にも言及した。内部統制についても、抜本的な高度化が必要だと強調した。
ハム会長は「危機を乗り越えるという切迫した覚悟で、迫る変化の中から新たな機会を見いださなければならない」と述べた。さらに、「どのような変化の荒波にも耐えられる強い船をつくるように、土台そのものを変える根本的な革新が必要だ」と語った。
Hana Financial Groupは今年、統合データセンターとHana Global Campusに続くHana Dream Townプロジェクトの最終段階として、グループ本社整備事業を完了する予定だ。ハム会長は、下半期から本格的な移転が始まる見通しだと明らかにした。
また、「Cheongnaへの移転は、単なるオフィス移転という空間の再配置ではない。全般的な変化と大転換の出発点だ」と位置付けた。
新たな拠点を足場に組織の力を立て直し、旧来の慣行から脱却して、グループとしてデジタル金融を主導し、グローバル金融市場で次の飛躍を実現しようと呼び掛けた。最後に「心を一つにして大転換を成功させ、グループの新たな100年を力強く切り開こう」と強調した。