Samsung Electronicsは1月2日、チョン・ヨンヒョン代表取締役副会長とノ・テムン代表取締役社長の連名で、2026年の年頭メッセージを公表した。今回はDS部門とDX部門に分けて発信し、DSではAI半導体需要への対応と技術競争力の立て直し、DXではAX(AI Transformation)の推進とAI分野での製品競争力強化をそれぞれ打ち出した。
同社は、部門ごとに事業特性や経営環境が異なることを踏まえ、年頭メッセージを分けて公表したと説明した。各部門の状況に即したメッセージを明確に伝える狙いがあるとしている。
チョン・ヨンヒョンDS部門長は、AI半導体需要を着実に取り込み、技術競争力の立て直しを進める必要があると訴えた。その上で、Samsung Electronicsはロジック、メモリ、ファウンドリ、先端パッケージングまでを一貫して提供できるワンストップ・ソリューションを備えた半導体企業だと位置付け、この強みを生かして顧客とともにAI時代をリードしていく考えを示した。
DS部門については、最新のAI技術とデータを半導体の設計から製造、品質管理まで幅広く活用すべきだとした。HBM4では、顧客から「Samsungが戻ってきた」と評価されるなど、差別化された競争力を示したと説明。メモリ事業では、基礎技術力を必ず取り戻すよう求めた。
ファウンドリ事業については、飛躍に向けた局面に入ったと指摘した。技術力と信頼を基盤に、足元の機会を実際の成果につなげる必要があると強調した。
一方、ノ・テムンDX部門長は、AXの加速と圧倒的な製品競争力を通じ、AI分野を先導する企業への飛躍を掲げた。あらゆるデバイスとサービスのエコシステムにAI技術をシームレスに組み込み、顧客に最良の体験を提供すべきだとした上で、AI転換期を主導する企業を目指す方針を示した。
ノ氏はまた、AXを単なるツール導入ではなく、思考法や業務プロセスを抜本的に変える取り組みと位置付けた。AIの活用によって働き方や発想そのものを変革し、業務スピードと生産性を引き上げる必要があると指摘。さらに、技術力と先回りしたリスク管理能力が、危機を好機に変える力になり得るとし、圧倒的な製品力と危機対応力で市場でのリーダーシップ確保を目指す考えを示した。
両部門長は共通して、コンプライアンス文化の確立も重要課題に挙げた。チョン副会長は、基本と原則を守るコンプライアンス文化を定着させ、共生協力の基盤を強化すべきだと述べた。ノ社長も、コンプライアンスは会社と従業員が必ず守るべき原則だとした上で、持続可能な未来に向けて揺るぎないコンプライアンス文化を築いていく必要があると語った。