Woori Bankは1月1日、Samsung Electronics出身のチョン・ウィチョル氏(56)をデジタル営業グループ長(副頭取)に起用したと発表した。デジタルプラットフォーム戦略と非対面チャネル全般を統括させ、BaaS事業の拡大やアプリ利用の拡大につなげる考えだ。
チョン氏は1月2日に着任する。金融スーパーアプリ競争が激しくなるなか、デジタル市場での主導権確保をにらんだ人事とみられる。
同氏は1997年から2005年まで米Microsoft本社に勤務し、ソフトウェア開発プロセスやグローバル標準の品質検証体制に携わった。その後はSamsung Electronicsの無線事業部(現MX事業部)に移り、2025年まで約20年間在籍した。MX事業部のSW品質チーム長(常務)などを歴任し、Galaxyスマートフォンのソフトウェア品質と競争力の強化を担った。
Woori Bankは、こうした経歴が、人工知能を組み込んだ個人・法人統合金融プラットフォームの競争力強化に寄与するとみている。
今回の人事に合わせ、同行はデジタル営業グループの役割も見直した。グループの中核部署を従来のWONバンキング事業部からプラットフォーム事業部へ改めたほか、分散していたBaaS事業と非対面の年金マーケティング機能をグループ内に集約し、推進体制を強化した。
チョン氏は就任後、非対面チャネルを軸とした顧客基盤の拡大と、Woori WONバンキングの利用拡大を指揮する方針だ。2026年のデジタル事業計画では、モバイルWebの再構築による新規顧客の獲得、Woori WONバンキングの利用拡大、BaaS基盤の提携事業拡大を重点課題に据える。
あわせて、法人向けサプライチェーン金融プラットフォーム「WonBizPlaza」の利便性向上や、「WooriSAFE精算」の利用拡大と対応業種の拡大を通じ、新たなデジタル収益源の創出も加速する考えだ。Woori Bankが注力するSamsung Walletのポイント・マネーサービスなど、主要提携事業の競争力強化への寄与も期待される。
Woori Bankの関係者は「チョン・ウィチョルグループ長は、Samsungの緻密な品質経営とMicrosoftの柔軟なイノベーション文化をあわせ持つ希少なリーダーだ。合流を機に、Woori Bankのデジタル金融サービスを技術面で一段引き上げたい」と述べた。
チョン・ウィチョルグループ長は「グローバルビッグテックの現場で培ったソフトウェア品質の哲学と顧客中心の発想を、金融プラットフォームに落とし込みたい。顧客が最も信頼し、日常的に便利に使える次元の異なる金融アプリを作る」とコメントした。