Samsung SDIの米州法人Samsung SDI America(SDIA)は16日、米大手エネルギー企業とESS(エネルギー貯蔵システム)向けバッテリーの供給契約を締結したと発表した。契約額は約1兆5000億ウォン。製品は今年から2029年まで順次供給する。
供給する製品は、米インディアナ州にあるSamsung SDIとStellantisの合弁会社Starplus Energy(SPE)の工場で生産する。NCA(ニッケル・コバルト・アルミニウム)電池とLFP(リン酸鉄リチウム)電池を順次供給する計画だ。
Samsung SDIは2025年末にも、米国のエネルギーインフラ開発・運営企業と2兆ウォン超のESS向けLFPバッテリー供給契約を結んでいる。今回の契約を含め、同社は短期間で大型案件を相次いで獲得しており、米国市場での存在感を高めている。
背景には、再生可能エネルギー開発の拡大に加え、人工知能(AI)産業の成長に伴うESS需要の増加がある。
同社は年初にも米国で大規模なバッテリー供給契約を締結した。現在も複数のグローバル顧客と追加契約を協議しており、一部は近く契約に結び付く見通しだ。
Samsung SDIによると、同社は北米で唯一の非中国系・角形ESS向けバッテリーメーカーだという。角形電池(プリズムスタック)は、パウチ型に比べて耐久性が高いとされる。
同社は、火災安全性と信頼性の高さが評価され、米エネルギー企業の厳しい要求水準を満たしたと説明している。
Samsung SDIの関係者は「最近の連続受注は、グローバルESS市場で当社の技術力と信頼性を改めて示す機会になった」とした上で、「今後も顧客プロジェクトの特性や性能要件に応じ、多様なESS需要に対応していく」と述べた。