暗号資産市場で、アルトコインがそろって上昇する従来型の「アルトシーズン」は事実上終わったとの見方が強まっている。ブロックチェーンメディアのCointelegraphが15日(現地時間)、こうした市場関係者の見解を伝えた。
暗号資産マーケットメーカーDWF Labsのマネージングパートナー、アンドレイ・グラチェフ氏は、市場全体でアルトコインが上昇する局面は過去のものになったとの見方を示した。背景として、トークン数の急増、市場参加者の減少に加え、Bitcoin ETFへの資金集中による市場構造の変化を挙げた。
実際、過去13カ月でアルトコイン市場からは約2090億ドルが流出した。アルトコイン時価総額は2025年10月に1兆1900億ドルでピークを付けた後、直近では約7190億ドルまで縮小している。
CoinMarketCapが追跡する暗号資産トークン数は3780万を超えた。CryptoQuantのアナリスト、ダークポスト氏は「アルトコイン全体の38%が過去最低水準近辺にとどまっており、FTX崩壊後より深刻だ」と指摘した。
グラチェフ氏はさらに、「ロングテールのトークンの多くは、高リスクのベンチャー投資、あるいはカジノ的な投機対象として機能するようになる」と分析した。そのうえで「ナラティブが注目を集める期間は短くなり、相場の回転は一段と速くなる。期待感だけで弱いプロジェクトが生き残る余地は小さくなる」と述べた。
Bitwiseの最高投資責任者(CIO)、マット・ハウガン氏も、「機関投資家は収益性のあるデジタル資産に資金を振り向けている」として、従来型のアルトシーズンは終わったとの認識を示した。
一方、Bitcoin ETFには5営業日連続で資金が純流入しており、アルトコイン市場とは対照的な動きとなっている。