SK Telecomは3月15日、21日にソウル・光化門一帯で開催される大規模K-POP公演に向け、AIベースのネットワーク運用システムを活用した通信対策を実施すると発表した。最大26万人超の来場が見込まれる中、同社は「A-One(Access All-in-One)」を初めて稼働させ、現場の通信品質確保に乗り出す。
公演は光化門とソウル市庁周辺で開催される。チケットを持つ観覧客2万2000人を含め、警察は最大26万人超が集まるとみている。
主要道路で車両規制が行われることで、観覧客が限られた空間に集中する可能性が高く、通信トラフィックの急増が見込まれるという。
これを受けてSK Telecomは、AIベースのネットワーク運用システム「A-One」を初投入する。カバレッジ分析に基づく新設設備の配置提案に加え、過去のイベントデータを用いたトラフィック予測、AIエージェントによるネットワーク品質監視を組み合わせ、イベント前から最適な通信環境の構築につなげる。
公演当日もA-Oneを通じて現場のトラフィック変動をリアルタイムで監視し、接続数の増加や品質低下などの異常が発生した場合には即応する。
会場周辺は、人の密集度や利用パターンに応じて3エリアに分けて管理する。光化門からソウル市庁にかけた一帯を対象に、エリアごとの特性に応じてネットワークを最適化する。
具体的には、(1)光化門―ソウル市庁間の世宗大路(往復8車線)に設けられる公演会場内、(2)チケットブースやグッズ販売エリアなどが集まる会場外周部、(3)人の移動や滞留が見込まれる周辺道路――の3つに分け、エリア別に最適化したネットワークを運用する。
あわせて、SK Telecomは移動基地局や臨時設備を増設し、光化門からソウル市庁までの区間でネットワーク容量を拡大する。ステージ周辺やチケットブース、グッズ販売エリアなど、混雑が予想される地点を優先して通信設備を配置し、状況に応じて追加設置できるスペースも確保した。
ローミング利用が見込まれるエリアには臨時設備を追加し、既存基地局の最適化も進めることで、外国人利用者への対応も強化する。地下鉄の無停車通過時などに通信需要が瞬間的に集中する可能性も踏まえ、ネットワーク最適化作業を進める。
SK Telecomで首都圏ネットワークを担当するホン・ソンギ氏は、「世界の注目が集まる大規模K-POP公演は、AIネットワーク技術の競争力を示す機会だ」とした上で、「超高密度のトラフィック環境でも、自律型ネットワークによって安定した通信サービスを提供できるよう準備を進める」とコメントした。