SemiFiveは13日、Samsung Electronicsの4ナノ工程「SF4X」を採用したAI NPU開発のターンキー契約を受注したと発表した。契約額は約180億ウォン。顧客はAI半導体のファブレス企業だが、社名は公表していない。
今回の受注は、XCENAのCXLベース4ナノ開発案件、HyperAccelのLPU(LLM Processing Unit)4ナノ開発案件に続くもの。SemiFiveは4ナノ工程を使ったAI半導体設計案件を相次いで獲得しており、NPUの設計・量産実績の積み上げを進めている。
開発するNPUは、ネットワークに依存せず機器単体でAI演算を処理するオンプレミス用途を想定する。高解像度のビジョンAIや大規模言語モデル(LLM)の推論など、大容量データのリアルタイム処理に対応する設計とする。
また、次世代メモリインタフェースを採用し、データボトルネックの抑制を図る。PPA(電力・性能・面積)効率の向上も設計上の重点項目に据える。
SemiFiveは、チップ仕様の定義からロジック設計、物理設計、パッケージング、ソフトウェア開発、試作、量産供給までを一貫して担うエンドツーエンド体制を強みとする。これによりASIC開発の効率を高め、顧客はAIアーキテクチャやサービス競争力の強化に注力できるとしている。
現在は800平方ミリメートル超の大型ダイを対象とするターンキープロジェクトも進めており、高速インタフェースの設計能力も備えるという。今後は高性能AI ASIC需要の拡大を見据え、グローバルAIエコシステムでの戦略的パートナーとしての地位確立を目指す。
チョ・ミョンヒョン代表は「今回の受注は、当社が蓄積してきた技術実績とカスタム半導体設計能力が、市場で高い競争力を持つことを改めて示した」とコメントした。そのうえで「AIアーキテクチャを持つ顧客企業との協業を通じて、高性能AI半導体開発で相乗効果を高め、AI ASICの専門企業としてカスタム半導体市場の主導権を確保していく」と述べた。