かつて人気を集めたリンク共有サービスのDiggが、人員削減に踏み切り、アプリの提供も終了した。TechCrunchが3月13日(現地時間)に報じた。
もっとも、事業を畳むわけではない。共同創業者のケビン・ローズ氏は、今後はDiggの運営を最優先事項とし、立て直しに注力する考えを示した。投資会社Tru Venturesのアドバイザー職は維持する。
Diggは、リンクや各種コンテンツを共有し、利用者同士が議論を交わすプラットフォームを目指していた。ただ、ベータ版の公開直後からAIボットやSEOスパムへの対応に追われていたという。
Diggのジャスティン・メゼルCEOは、「ベータ版を公開すると同時にSEOスパマーが押し寄せた。インターネットがAIエージェントや自動化アカウントで埋め尽くされつつある現実を思い知らされた」と説明した。
同社は数万件のアカウントを停止したが、十分な対応には至らなかった。メゼル氏は「これはDiggだけの問題ではなく、インターネット全体の問題だ」と述べた。
既存のコミュニティプラットフォームとの競争も重荷になった。メゼル氏は社名を明示しなかったが、Redditを念頭に置いていたとみられる。「競争環境は、単なる堀ではなく壁だった」とも語った。
Diggは人員削減の規模を明らかにしていない。一方で、小規模チームで新バージョンの開発は続けていると説明した。アプリはApp Storeから削除され、現在のウェブサイトには人員削減に関する告知が掲載されている。ローズ氏が手がけるポッドキャスト「Diggnation」は継続する予定だ。