NVIDIAがAI分野でCPU戦略を本格的に強化する。CNBCは13日、同社が16日から19日まで開催する年次イベント「GTC」で、AI向けに最適化したCPU「Vera」を披露する見通しだと報じた。GPUが主役だったAIインフラにおいて、CPUの重要性が増す流れをにらんだ動きとみられる。
NVIDIAはこれまでGPUを軸にAI市場をけん引してきた。ただ、エージェント型AIの拡大に伴い、CPUの役割も急速に高まっている。このため同社は、GPUに加えてCPU領域の強化にも乗り出す構えだ。
GPUがAIモデルの学習や実行を担う一方、CPUは大規模データ処理やAIエージェントのオーケストレーションを受け持つ。CNBCによると、NVIDIAはMetaとの協業を通じてCPUの大規模導入を進めており、同社の半導体戦略は新たな局面に入ったという。
AI需要を軸にCPU市場の再編が進む中、従来の大手であるAMDとIntelも警戒を強めている。CPUの供給逼迫で納期が長期化しており、価格も10%超上昇している。AMDは急増するAI需要に対応するため生産拡大を進め、Intelも今年第2四半期から供給を増やす計画だ。
NVIDIAはARMベースのCPUでAIワークロードに最適化した性能を提供し、GPUとの相乗効果を高める戦略に注力している。IntelとAMDのx86アーキテクチャとは異なるアプローチだ。さらに、自社製CPUに加え、x86やRISC-VベースのCPUも視野に入れたプラットフォーム戦略を展開している。
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