2026年のノートPC市場は、需要減速と部材高の両面から厳しさが増しそうだ。DRAMやNANDフラッシュなどのメモリ価格に加え、CPUも値上がりしており、メーカー各社は採算確保のため販売価格の引き上げを迫られる可能性がある。Gigazineが11日(現地時間)に報じた。
TrendForceによると、メモリ価格の上昇がノートPCの製造コストを押し上げている。DRAMやNANDフラッシュの値上がりにより、メモリとSSDがBOMに占める比率は足元で約15%だが、2026年1~3月期には30%を超える見通しだ。
CPUの値上げ圧力も強まっている。Intelはすでにエントリー向けと旧世代CPUを15%超引き上げており、2026年4~6月期には主力CPUやミドルレンジ以上の製品でも追加値上げを計画しているという。
こうした部材高が製品価格に転嫁されれば、ノートPCの店頭価格は大きく上昇する可能性がある。従来900ドルだった機種では、メモリとCPUのコスト比率がBOMの45%から58%に拡大し、最終的な販売価格が1260ドルまで上がる可能性がある。上昇率は約40%に達する。
価格上昇の影響は出荷台数にも及びそうだ。Omdiaは、2026年の世界PC出荷台数が前年比12%減の約2億4500万台になると予測した。低価格帯のChromebookは28%減と、落ち込みがより大きくなる見通しだ。
供給面でも不透明感が強い。AI向け演算需要の急増を受け、先端半導体の製造プロセスや先進パッケージの能力が高性能製品に優先配分されており、エントリー向けCPUの供給は逼迫している。AMD陣営でも在庫不足が出ているという。
こうした状況を受け、PCメーカーは限られた部材を高価格帯モデルに優先投入し、収益性を確保する戦略を進めている。その結果、低価格ノートPCは減少し、平均販売価格(ASP)の上昇が進む可能性がある。
一方、Appleは比較的低価格な製品投入で攻勢を強めている。9to5Macによると、同社はMacBook Neoを99万ウォンで発売し、シェア拡大を狙う。
MacBook NeoはApple A18 Proチップを搭載し、Appleで最も低価格のノートPCとされる。2026年通年の販売台数は約400万~500万台が見込まれている。
Appleは強い調達力を背景に長期の部品供給契約を確保しており、競合各社に比べて値上げ圧力が相対的に小さいとの見方もある。Windows陣営が価格上昇圧力に直面するなか、MacBook Neoが価格競争力を武器にユーザー層を広げる可能性がある。