英中銀(BoE)が、ステーブルコインの保有上限規制案を撤回する可能性を示した。預金の代替として利用が広がれば、銀行の貸出余力の低下や信用収縮を招きかねないとの見方を示す一方、業界からは英国市場の競争力低下を懸念する声が出ている。
Cointelegraphが12日(現地時間)に報じたところによると、英中銀のサラ・ブリーデン副総裁は英下院の金融サービス規制委員会で、ステーブルコインが銀行預金の代替として普及した場合、貸出の減少や信用収縮につながる可能性があると指摘した。そのうえで、保有上限の設定はこうしたリスクへの対応策の一つだと説明した。
これに対し業界側は、保有上限の導入によって英国が暗号資産に厳しい国と受け止められ、関連企業の海外流出を招く恐れがあると反発している。経済成長やイノベーションの阻害につながるとの懸念も示している。
英中銀は2025年11月、ポンド連動ステーブルコインに関する規制案を公表し、保有上限として1万~2万ポンドを提示していた。
ブリーデン副総裁はこのほか、AML(マネーロンダリング対策)とKYC(本人確認)の規定を遵守しない未承認ウォレットは認められないとの認識も示した。金融行為規制機構(FCA)は2026年1~3月期にステーブルコイン関連の規制サンドボックスを開始する計画で、2026年末までにステーブルコイン発行の申請受け付けを始める予定だ。
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