韓国の科学技術情報通信部、産業通商資源部、中小ベンチャー企業部は3月12日、2026年度の産業・製造分野におけるAI転換(AX)関連の主要事業を一括公募すると発表した。企業向けの合同説明会も25日にソウルで開く。
今回の一括公募は、3省庁が2025年10月に締結した「産業全般のAX拡散」に関する業務協約の後続措置。これまでは企業が省庁ごとに事業内容を個別に確認する必要があったが、今後は主要なAX事業をまとめて把握できるようにする。
公募対象には、AIエージェント、AI応用製品の迅速商用化支援(AX-Sprint)、産業AIソリューション実証・拡散、AIバウチャー、AI仮想融合、スマート工場など、産業全般へのAX展開に向けた複数の事業が含まれる。
3省庁は2026年度から、AIエージェント事業を新たに本格展開する。科学技術情報通信部は、医療用超音波や相談サービスなど公共性の高い分野を中心に、エージェント型AIの中核技術の確保に力を入れる。
産業通商資源部は、生産計画やサプライチェーン管理、在庫管理など製造現場で活用できるAIエージェントの開発・実証を進める。中小ベンチャー企業部は、食品、美容、製薬などの中小製造業や消費者向け産業を中心に、マルチAIエージェント技術の開発を支援する。
あわせて、AI活用製品・サービスの早期商用化を後押しする「AI応用製品の迅速商用化支援(AX-Sprint)」も推進する。科学技術情報通信部は、生活密着型サービスとネットワーク・セキュリティ分野を軸にAI融合を支援する。
産業通商資源部は、製造設備の点検ロボットや家電など、製造現場で使われる製品へのAI適用拡大を進める。中小ベンチャー企業部は、中小製造企業の工程革新に向けたAIソリューションの普及を支援する方針だ。
このほか、科学技術情報通信部の「AI仮想融合産業革新プロジェクト」と「AIバウチャー」、産業通商資源部の「産業AIソリューション実証・拡散事業」、中小ベンチャー企業部のスマート工場事業など、既存の産業・製造AX関連事業もあわせて公募する。
一括公募は3月19日に開始する。事業参加を希望する企業向けの合同説明会は25日、ソウルのウェスティン朝鮮ホテルで開催する。説明会はYouTubeでもライブ配信し、地方企業も参加しやすくする。
3省庁は今後も、産業・製造分野でのAX拡大に向けて省庁間連携を強化する方針だ。国家AI戦略委員会や関係省庁とも継続的に連携する。