画像=「ActEngine AI」のダッシュボード画面。AIエージェントの生成・管理に加え、成果や利用傾向の分析データを一覧表示できる(提供:LINE Plus)

LINE Plusは12日、B2B向けAIエージェント基盤「ActEngine AI」の提供を開始したと発表した。顧客対応や営業の現場でAIエージェントを実務に組み込み、企業向けAI市場への展開を本格化する。

ActEngine AIは、単なるチャットボットやコスト削減目的のAI導入にとどまらず、実際の業務を遂行しながら成果の改善につなげるAIエージェント基盤をうたう。AIを前提に業務改革が進む中、顧客対応や営業の変革を支援するパートナーを目指すとしている。

顧客対応向けAIエージェントは、業務プロセスを実行し、その結果を学習に反映して継続的に精度を高める仕組みを採る。企業は統合運用ポータル上でAIエージェントを構築でき、問い合わせ対応やクレーム対応、課題解決など、顧客支援業務全般の自動化が可能になるという。

営業向けAIエージェントは、リアルタイムデータを分析し、「誰に、いつ、どの戦略で」アプローチするかを自律的に判断し、先回りで提案する機能を中核に据える。注文パターンや訪問周期、値引きへの反応といった多面的なデータを基に、顧客ごとに最適化したプロモーションを生成・配信する。

また、LINE Plusが持つ大規模トラフィック処理のノウハウとグローバル水準のセキュリティ基盤を生かし、企業が保有する大量のデータをAI学習に適した形に整備し、最適なデータパイプラインの構築も支援する。

1月に正式提供を始めた顧客対応向けAIエージェントは、年間約36万件の問い合わせを自動処理し、従来の有人対応と比べて処理時間を60%以上短縮、精度を16%向上させたとしている。2月26日に正式提供した営業向けAIエージェントは、1〜2人規模の出店事業者を対象に、24時間体制で個別最適化した営業活動を実行し、追加売上の創出に寄与しているという。

LINE MAN Wongnaiのヨード・チンスパクン代表は、「ActEngine AIは、出店パートナー向けの顧客対応運営と営業を、AIとデータに基づいて高度化する契機になる」とコメントした。

LINE PlusでB2B AI事業を統括するシン・ヒョンジュん氏は、「タイのデリバリープラットフォームで検証した成果を基に、金融や流通など幅広い業種へ展開していく」と説明した。その上で、「アジアおよびグローバル市場で、単なる業務効率化にとどまらず、売上拡大をけん引する中核的なビジネスパートナーとして位置付けたい」と述べた。

今後はテキストベースのエージェントに加え、実際の顧客対応や営業の現場で活用できる音声ベースのAIエージェントの開発も進める。

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