画像=NVIDIA

NVIDIAは、RTX 50シリーズ向けのAIアップスケーリング技術「DLSS 4.5」を3月31日に提供する。最大6倍のマルチフレーム生成や動的フレーム生成に対応し、4K環境や高負荷タイトルでの描画性能向上を図る。

米ITメディアThe Vergeによると、NVIDIAは10日(現地時間)、DLSS 4.5の中核機能として「6x Multi Frame Generation」を投入すると発表した。実際にレンダリングした1フレームごとにAIが5フレームを追加生成し、最大6倍のフレーム生成を実現する。従来のDLSS 4で対応していた追加3フレーム生成の約1.7倍に当たる。

同社によれば、Path Tracingを適用した高負荷ゲームでは、4K解像度で従来比最大35%の性能向上が見込めるという。

3月31日には「Dynamic Frame Generation」も提供する。ゲーム負荷に応じてマルチフレーム生成の倍率をリアルタイムで自動調整し、ユーザーが設定した目標フレームレートやディスプレイのリフレッシュレートに合わせて、倍率を1~6倍の範囲で制御する仕組みだ。フレームレートが落ち込みやすい場面でも表示の安定化を図り、不要な消費電力も抑えるとしている。

DLSS 4.5は第2世代のトランスフォーマーモデルをベースとし、従来より多い計算量を投入して学習させた。リニア空間で直接学習と推論を行うことで、光源表現や輪郭描写を改善したという。固定UIのゆがみを抑えるため、ゲームエンジンの補助データも活用する。RTX 50シリーズの第5世代Tensor Coreと組み合わせ、画質の向上を狙う。

応答性の最適化にも注力した。NVIDIA Reflexと連携したDLSS 4.5は、6倍フレーム生成モードでも遅延の増加幅を10~15%に抑えるとしている。240Hz超の高リフレッシュレートモニターを使うハイエンドユーザーを主な想定先とする。

NVIDIAは今回のDLSS 4.5の更新に合わせ、「007 First Light」「CONTROL Resonant」など新作20タイトルで、DLSS 4.5とPath Tracingへの対応も発表した。これらの機能は3月31日から、NVIDIAアプリ内の設定を通じてベータ版として先行利用できる。RTX 40シリーズでも、Super Resolutionの性能改善などの恩恵を受けられるという。

NVIDIAはDLSS 4.5によって、高リフレッシュレートかつ4K環境での滑らかなゲームプレイを訴求する考えだ。AIベースの描画技術を強化し、高性能ゲーミングやクラウドストリーミング分野での競争力向上につなげる。

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