写真=Shutterstock

SonyがPlayStation Storeで、ユーザーごとに異なる価格を提示するダイナミックプライシングのテストを進めていることが分かった。価格追跡サイトPSPricesの調査内容として、TechRadarが10日(現地時間)に報じた。

報道によると、Sonyは2025年11月から、一部ユーザーを対象に異なる価格を表示するA/Bテストを実施している。当初は30地域・50タイトルで始まったが、現在は70超の地域、190超のタイトルに対象が広がっているという。

主要市場では日本だけが対象外とみられる。テストは米国のほか、欧州、カナダ、ブラジル、中東、アジア、ラテンアメリカ、アフリカなどで実施されているとされる。

PSPricesは、PlayStation API上で「IPT_PILOT」「IPT_OPR_TESTING」といった実験識別子を含む、通常と異なる価格設定を確認したと説明した。こうした価格は全ユーザー向けではなく、Sonyが選定した特定のユーザーグループにのみ表示されるとしている。

実際に一部ユーザーには、「The Last of Us Part II」「God of War」「Marvel's Spider-Man」「Helldivers 2」「Stellar Blade」などで、通常販売価格より安い価格が表示されたという。この時点で確認された割引率は最大12.6%だった。

当初は米国市場が対象外とみられていたが、その後、米国でもテストが行われていることが確認された。PSPricesによると、欧州では割引率が10~17%程度だった一方、米国では最大27.8%の割引が適用された例が見つかった。

対象には「WWE 2K25」「Warhammer 40000: Space Marine 2」「Kingdom Come: Deliverance II」「Red Dead Redemption 2」など、一部のサードパーティータイトルも含まれるという。

ダイナミックプライシングは、需要や利用者属性に応じて価格を機動的に変える手法だ。ただ、追加的な割引という形で導入された場合でも、同じゲームをより安く購入できるユーザーとそうでないユーザーが生じるため、公平性を巡る議論を招く可能性がある。将来的に値上げにもこの仕組みが使われれば、反発が強まる公算が大きい。

実際、英国政府は過去に、チケット販売プラットフォームTicketmasterの類似の価格設定を巡って調査に乗り出したことがある。

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