米国で医療機関向けバックオフィスAIプラットフォームを提供するNitra(Nitra, Inc.、代表:ティム・ファン)は3月11日、シリーズA/Bラウンドとベンチャーデットを合わせて総額1億8700万ドルを調達したと発表した。累計調達額は2億500万ドルに達した。
出資には、韓国系投資家ではDunamu & Partnersが唯一参加した。米国と台湾の投資家としては、Actions Capital、AppWorks、Comma Capital、Era Funds、New Enterprise Associates(NEA)、Pantera Capital、Sazze Partnersが名を連ねた。
このほか、AAF、Gaingels、Hyphen Capital、K8、Mana Ventures、Necessary Ventures、PIDC/Uni-President、Purestone Silks、SignalRank、Simu Liu’s Markham Valley Ventures、Soma Capitalも出資した。
Nitraは、韓国系米国人のティム・ファン氏とジョナサン・チェン氏が創業した企業。医療機関の運営基盤にAIエージェントを組み込んだ統合型プラットフォームを展開し、医療従事者が煩雑な事務・財務業務に追われることなく、本来業務に集中できる環境づくりを支援している。
同社プラットフォームの主な機能は3つ。1つ目は、財務管理ソリューション「Finance Suite」で、Visaベースの支出カード、コスト管理、請求書支払い、患者決済処理、AIを活用した医療会計の自動化を提供する。2つ目は、数万点に及ぶバイオ医薬品や医療機器の調達・在庫管理。3つ目は、患者管理ソリューションだ。
今回の調達を受け、Nitraは2026年までに導入クリニック数3000超、年換算売上高1億5000万ドル超、年換算の処理額40億ドル超を目指すとしている。
ティム・ファン氏は「医療従事者や医療機関が、反復的な事務・財務業務に時間を奪われず、患者対応と中核業務に集中できるようにすることが当社の使命だ」とコメントした。さらに「この1年で、Nitraは全米の数百のクリニックと数千人の医療従事者に利用されるプラットフォームへと急成長した。今後も、より多くの医療機関がNitraを通じて運営効率を高め、AIベースの医療運営環境へ移行できるよう、機能と適用範囲を拡大していく」と述べた。