Kawasakiが、複数種類のモーターを1つの車体構造で共用できる電動バイクのモジュール設計を特許公開した。モーターと変速機をサブフレーム側にまとめ、メインフレームを大きく変更せずに異なるユニットへ対応できるのが特徴だ。
電気自動車関連メディア「Electrek」が9日(現地時間)に報じた。電動バイクは一般に、モーターやバッテリーを前提に車体を設計する。これらが車体構造の一部を担うため、フレームは特定のパワートレイン構成に合わせて最適化されることが多い。
こうした設計は性能や剛性の確保には有利だが、別仕様のモーター採用や派生モデルの展開では柔軟性を欠きやすい。今回公表されたKawasakiの特許は、こうした制約を和らげるモジュール型の構成を示したものとみられる。
ベースとなるのは、Kawasaki Z e-1とKawasaki Ninja e-1に近いスチール製のトレリスフレームだ。フレームレールの間には着脱式バッテリーパックを配置し、モーターはスイングアームのピボット付近に収める構成としている。
最大の特徴は、モーターをメインフレームへ直接固定しない点にある。モーターと変速機のユニットを別体のサブフレームに搭載し、そのサブフレームをメインフレームへ接続する構造を採用した。
サブフレームは上下2つのセグメントで構成され、モーター仕様に応じて交換や変更ができる設計とした。これにより、メインフレームを大きく作り替えることなく、サブフレームの入れ替えだけで異なるモーターユニットを搭載できるとしている。
このモジュール型プラットフォームが実用化されれば、複数の電動バイクで同一フレームを共用しやすくなり、生産効率の向上や部品の共通化拡大につながる可能性がある。開発コストや開発期間の圧縮も期待される。
電動バイクは、バッテリーや電動パワートレインのコストが重く、内燃機関モデルに比べて価格競争力で不利とされる。今回の設計は、生産コストの低減を通じて、将来的な車両価格の引き下げに寄与する可能性もある。
Kawasakiがこの設計を量産車に採用するかは現時点で不明だが、電動バイクのプラットフォーム開発の初期段階から柔軟性を持たせる狙いがあるとみられる。