ビットコイン(BTC)の累計発行量が2000万BTCを突破した。総発行上限である2100万BTCの95.2%がすでに発行された計算で、残る約100万BTCの採掘完了は2140年ごろになるとの見方が出ている。
Coin Postによると、米マイニング事業者のFoundry USAが93万9999番目のブロックを採掘し、この節目を迎えた。これにより、これまでに発行されたビットコインは2000万1875BTCとなり、未発行分は100万BTCを下回った。
ビットコインは、サトシ・ナカモト(Satoshi Nakamoto)が設計したプロトコルに基づき、約4年ごとに採掘報酬が半減する「半減期」の仕組みを採用している。2024年4月20日の第4回半減期以降、ブロック報酬は6.25BTCから3.125BTCに減少し、1日当たりの新規発行量も900BTCから450BTCへ縮小した。
供給の伸びが鈍るなか、ビットコイン現物ETFは総供給量の約6.3%に当たる860億ドル相当のビットコインを保有している。取引所にあるビットコイン残高も約240万BTCまで減っており、紛失したウォレットやハードウェアなどにより永久に失われた数量は300万〜400万BTCに上ると推定されている。
次回の半減期は2028年4月11日ごろと見込まれている。その後もおおむね4年ごとに報酬半減が続くため、残る約100万BTCがすべて採掘される時期は2140年ごろになるとみられている。
市場では、発行量の95%超がすでに採掘されたことが、ビットコインの希少性を改めて意識させる材料になるとの見方がある。特に、ETF経由の機関投資家資金の流入が続き、取引所残高も減少する局面では、市場で実際に売買可能な数量が一段と細り、需給の逼迫につながるとの分析が出ている。
一方で、供給減少だけで価格上昇を直ちに意味するわけではないとの指摘もある。マクロ経済環境や金利、規制動向、マイニング事業者の売却動向など外部要因の影響は大きく、残る約100万BTCの希少性がどの程度価格材料として作用するかは、今後の需要が継続するかどうかに左右されるとみられる。