OpenAIのサム・アルトマンCEOは9日(現地時間)、GPT-5.4について「会話では最も気に入っているモデルだ」と評価する一方、改善すべき課題があると認めた。
米ITメディアのTechRadarによると、アルトマンCEOは、ここしばらくモデルの個性が期待に届いていなかったものの、現在は望ましい方向に進んでいるとの認識を示した。
こうした発言の背景には、2025年11月にGPT-4oの後継となる第5世代モデル群が登場して以降、ChatGPTの性格や会話の自然さを巡る議論が続いてきたことがあるとみられる。ユーザーの間では、GPT-4oの方が後続のGPT-5系モデルより個性が際立っていたと受け止める声も出ていた。
アルトマンCEOはGPT-5.4の会話性能を高く評価するとともに、従来モデルには人とのやり取りの面で物足りなさがあったと説明した。そのうえで、GPT-5.4はコード生成でも高い性能を示しているとしながら、一部機能にはなお改善の余地があるとした。
具体的には、ユーザーインターフェース(UI)生成ではデザイン面に課題があり、ClaudeやGeminiといった競合モデルに比べて、見栄えの良いUIを作る力で見劣りするとの評価があるという。
また、AIワークロードの自動化ツールであるOpenClawとの互換性も課題として挙げた。OpenClawはMac miniを活用してAIモデルを動かすシステムで、GPT-5.4向けの最適化が必要だとの指摘が出ている。
アルトマンCEOは、こうした問題について「解決できる」と述べ、今後の改善に意欲を示した。
アルトマンCEOはGPT-5.4について、「コーディングや知的作業、コンピューターの利用で優れており、人々がそれを楽しんでいるのを見るのはうれしい」と説明。そのうえで、「自分にとっては会話するうえで最も好きなモデルでもある。しばらくモデルの個性は狙いから外れていたが、正しい方向に進められているのは特にうれしい」と語った。