写真=Naver 試験サービス開始式で、ユン・ホジュン行政安全部長官(左)とチェ・スヨンNaver代表がNaverの「AI国民秘書」を紹介する様子

NaverとKakaoは3月10日、行政安全部と連携したAI行政サービスエージェント「AI国民秘書」の提供を開始した。各社の既存アプリ内で、電子証明書の発行や公共施設の検索・予約を利用できる。両社は提供開始に先立ち、9日に板橋テクノバレーの京畿創造経済革新センターで開かれた「AI国民秘書」試験サービス開始式に参加した。

AI国民秘書は、行政サービス利用時の手続きを簡素化し、利便性を高めることを目的としたサービスだ。利用者は新たなアプリをインストールすることなく、普段使っているプラットフォーム上で関連機能を利用できる。

両社のサービスでは共通して、約100種類の電子証明書の発行と、全国約1200カ所の公共スポーツ施設や会議室の検索・予約に対応する。

◆Naver、HyperCLOVA Xを活用 Place連携で利用導線拡大

Naverは、自社の大規模言語モデル「HyperCLOVA X」を基盤とする対話型エージェントを行政サービスに連携させた。利用者はNaverアプリのメイン「My」タブ内にある「AI国民秘書」ボタンからアクセスできるほか、Naver Placeの検索結果に表示されるバナーからも利用できる。

電子証明書サービスは、行政安全部の電子証明書発行・流通システムと連携し、照会、発行、提出までを一貫して支援する。例えば「謄本を発行して」と入力すると、AIが該当する証明書を案内し、発行に必要な情報を確認した上で、銀行など事前登録済みの提出先へ直接送付できる。

証明書ごとの違いや発行手数料についても、AIが出典付きで即時に回答するという。

施設予約機能は、行政安全部の公共施設予約サービス「共有ヌリ」とNaver Placeを連携させた。施設検索から、予約可能な日時や利用料金の確認、要望の伝達、予約変更やキャンセルまでをまとめて処理できる。予約完了後は、Placeに蓄積されたレビューや位置情報を基に、近隣の飲食店も推薦する。

Naverは今後、上期に投入予定の統合エージェント「AIタブ」との連携を進め、利用者の状況に応じて行政サービスを適時提供できるよう機能を拡充する方針だ。

チェ・スヨンNaver代表は「今後もNaverのAI技術とサービス運営ノウハウを基に、行政安全部と緊密に連携し、行政サービスをより便利に利用できるよう継続的に高度化していく」とコメントした。

◆Kakao、「Kanana」基盤で展開 KakaoTalkチャンネルから利用

Kakaoは、自社開発のAIモデル「Kanana」を基盤にAI国民秘書を構築した。有害コンテンツのフィルタリングに向けたガードレールモデル「Kanana Safeguard」も適用し、行政サービスに求められる安全性と信頼性を確保したとしている。サービス構築には、自社の「AIエージェントビルダー」を活用した。

今回の提供開始は、2025年10月に行政安全部と締結した「AIエージェント基盤の公的サービス革新に向けた業務協約」を受けた具体策となる。利用者はKakaoTalk公式チャンネル「国民秘書グッピ」から利用できる。

チャットに「住民登録謄本を発行して」と入力すると、AIが発行の可否を案内した上で、認証手続きを経て電子証明書の発行につなげる。公共施設予約は、行政安全部の「共有ヌリ」と連携し、検索から予約までを一括で処理する。

Kakaoは今後、KTXやSRTの乗車券など、生活に密着した行政サービスとの連携を広げるほか、音声インタフェースも追加し、アクセシビリティを高める計画だ。

チョン・シナKakao代表は「公的情報の案内にとどまらず、行政手続きの体験そのものをAI技術で変えていく取り組みを通じて、国民生活に実質的に役立つサービスとして定着させたい」と述べた。

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