写真=SK hynix

SK hynixは3月10日、10ナノ級第6世代(1c)プロセスを適用した16Gb(ギガビット)のLPDDR6 DRAMを開発したと発表した。上期中に量産準備を終え、下期から供給を開始する計画だ。

LPDDRは、スマートフォンやタブレットなどモバイル機器向けの低消費電力DRAM規格。1cは10ナノ級第6世代プロセスを指し、モバイルDRAM市場ではLPDDR5XからLPDDR6への世代交代が進みつつある。

同社は、1月のCESで製品を公開したのに続き、世界初となる1c LPDDR6の開発の認証も完了したと説明した。

新製品は、オンデバイスAIを搭載するモバイル機器向けを主な用途としている。オンデバイスAIは、外部サーバーを介さず端末側でAI処理を行う技術で、応答性やパーソナライズの面で強みがある。

こうした需要を見据え、SK hynixは1c LPDDR6で速度と電力効率を前世代比で引き上げた。データ処理速度は帯域幅の拡張により、LPDDR5X比で33%向上。動作速度は10.7Gbps超とし、従来製品の最高水準を上回るという。

消費電力は、サブチャネル構造とDVFS(動的電圧・周波数制御)の採用により、前世代比で20%以上削減した。

サブチャネル構造は、必要なデータ経路だけを選択的に動作させる方式。DVFSは、チップの動作状況に応じて電圧と周波数を調整する電力管理技術で、ゲームなど高負荷時には最大帯域幅で動作し、通常時は周波数と電圧を下げて消費電力を抑える。

同社は、こうした改善によってバッテリー駆動時間の延長やマルチタスク性能の向上が見込めるとしている。

今後は、世界のモバイル顧客の需要に合わせ、AI対応に最適化した汎用メモリー製品のラインアップを拡充する方針だ。

同社関係者は「今後も顧客とともにAIメモリーソリューションを適時市場に供給し、オンデバイスAIのユーザーに差別化された価値を提供していく」とコメントした。

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