LG U+の龍山本社社屋。写真=LG U+

LG U+は3月10日、同型暗号の専門企業CryptoLabと協業し、ハッキングや情報漏えい時の被害抑制につながる次世代セキュリティ基盤の構築を進めると発表した。

両社は、LG U+のAI通話エージェント「ixi-O」とAIコンタクトセンター(AICC)への同型暗号の適用に向けた実証を進めている。商用化できれば、サイバー攻撃の高度化が進むなかでも、顧客データ保護の強化が期待できるとしている。

同型暗号は、データを暗号化したまま演算や活用ができる技術だ。従来の暗号化方式では、データ利用の際に復号が必要になるため運用負担が大きく、暗号化せずに扱われるケースもある。

LG U+によると、攻撃者はこうした平文データを主な標的にする。一方、同型暗号では復号の過程を挟まないため、仮に攻撃を受けても第三者が取得できるのは解読できない暗号文にとどまり、被害の抑制につながるという。

また、同型暗号は耐量子暗号(PQC)と同様に格子暗号を基盤としており、量子コンピューターを使ったサイバー攻撃への耐性も期待できるとしている。

両社は現在、「ixi-O」への同型暗号の適用方法を検証している。「ixi-O」はオンデバイス方式で音声通話をテキスト化するなど、端末内で各種の通話データを生成する。LG U+は、同型暗号を使えば、こうした通話データを復号せずに通話内容に含まれるキーワード検索に活用できるとしている。

AICC向けでも、同型暗号が中核技術になると見込む。適用が進めば、機微な顧客情報を暗号化したまま保存しつつ、復号せずに大規模データの比較や分析を行えるようになるという。

LG U+でCTOテックインテリジェンスチーム長を務めるチャン・ジェヒョン氏は、「CryptoLabが持つ世界トップレベルの演算速度とノイズ除去技術を自社サービスに取り込み、顧客が安心して利用できるインフラを完成させたい」とコメントした。

CryptoLabのチョン・ジョンヒ代表は、「LG U+との協業を通じて、同型暗号技術の実サービスへの適用可能性を確認できた。今後もさまざまな産業で、安全なデータ活用環境の整備に貢献していきたい」と述べた。

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