MariaDBが、オープンソースのApache Igniteを手がけるGridGain Systemsを買収する。Techzineが3月9日(現地時間)に報じた。
今回の買収により、MariaDBは自社のリレーショナルデータベースとGridGainのインメモリ技術を組み合わせ、エージェント型AIアプリケーション向けに1ミリ秒未満のデータ処理性能の実現を目指す。
GridGainはインメモリコンピューティングに特化した企業で、Apache Igniteはリアルタイムアプリケーション分野で活用されている。MariaDBは同社技術を取り込み、エージェント型AI関連機能を強化する方針だ。
MariaDBによると、エージェント型AIシステムの普及に伴い、データ基盤には新たな要件が生じている。大規模データセットにリアルタイムかつ低遅延でアクセスする必要がある一方、従来のディスクベースのアーキテクチャでは対応に限界があるという。
ロヒット・ドゥ・スザ最高経営責任者(CEO)は、「エージェント型ワークロードの拡大により、企業インフラにはこれまでにない負荷がかかっている」としたうえで、「既存システムでは賄えない水準の拡張性と超低遅延が求められている」と述べた。MariaDBは、GridGainのインメモリデータグリッドを活用し、Oracleや大手クラウド事業者に対抗するオープンな代替基盤を打ち出す考えだ。
MariaDBは2025年10月、RAGパイプラインとAIエージェントを搭載した「Enterprise Platform 2026」を投入している。