XRPを巡り、今後数週間の値動きを左右し得る複数の材料に市場の関心が集まっている。コミュニティでは、X Moneyの公開観測や米国の規制法案の進展、金融機関との連携期待などが重なれば、相場の押し上げ要因になり得るとの見方が浮上している。
ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが3月7日(現地時間)に報じたところによると、XRPが足元で約1.35ドル(約203円)で推移する中、コミュニティ関係者のThe Real Remi Reliefは、今後1〜5週間に複数の材料が重なる可能性を指摘した。市場流動性の拡大や取引の活発化が、価格上昇につながるとの見立てを示している。
第1の材料として挙げたのが、イーロン・マスク氏率いるX(旧Twitter)の決済サービス「X Money」だ。The Real Remi Reliefは、1〜2週間以内に公開ベータ版が始まる可能性があるとみている。現時点では内部テストが進んでいるとされる。
マスク氏はこれまで、X Moneyが将来的に暗号資産を統合する可能性に言及してきた。一方、初期段階ではステーブルコインを軸とした決済インフラになるとの見方もある。ただ、市場ではXRPが決済機能に組み込まれる可能性もなお意識されている。
マクロ環境も材料の1つとして挙げられた。The Real Remi Reliefは、中東情勢の緊迫化で原油価格が上昇した場合、日本が円安防衛を意識して利上げに動く可能性があると分析。その過程で逆キャリー取引(Reverse Carry Trade、RCT)が発生し、円を借りて他資産に振り向ける資金の動きが広がれば、暗号資産市場への資金流入につながる可能性があるとした。
このほか、Rippleとグローバル金融機関の協業観測も要因として挙げた。今後数週間で、BlackRockやBank of Americaに関連する新たな協力材料が浮上する可能性に言及している。
RippleはこれまでSecuritizeと協業し、BlackRockのトークン化ファンド「BUIDL」の投資家が、RLUSDステーブルコインを通じて資産交換できるよう支援してきた。Bank of Americaについても、過去にRippleのODL決済ソリューションを検討したとされる。ただし、新たな提携が実際に公表されるかどうかは確認されていない。
米国の暗号資産規制を巡る動きも主要材料とされる。The Real Remi Reliefは、デジタル資産関連法案「Clarity Act」が今後3〜5週間で前進する可能性に触れた。これは、Rippleのブラッド・ガーリングハウスCEOが「4月までに主要な規制面で進展がある可能性がある」との見通しを示したこととも重なるとしている。
最後の材料は4月のイースターシーズンだ。4月上旬のイースター期間には市場流動性や取引活動が増え、暗号資産市場全体の値動きが大きくなる可能性があると分析した。
The Real Remi Reliefは、これらの材料が同時に作用すればXRPエコシステムへの資金流入が進む可能性があるとして、「今後数週間は投資家にとって重要な局面になり得る」と強調した。一方、こうした見通しは複数のイベントの実現を前提としたシナリオであり、市場には慎重な見方も残っている。