Hecto Financialについて、ステーブルコインを活用した決済・清算インフラのハブとしての役割が拡大し、中長期の成長余地が高まるとの見方が出ている。
iM証券のイ・サンホン研究員は9日付のリポートで、Hecto Financialが2月、USDC発行元のCircleが手がけるステーブルコイン決済ネットワーク「Circle Payments Network(CPN)」の公式パートナーに登録されたと明らかにした。これにより、グローバルなステーブルコイン決済・清算インフラを活用する基盤が整い、制度上ステーブルコインの利用が認められた国・地域を対象に、CPNを活用した越境清算サービスなどを迅速に提供できるようになったと説明した。
同研究員はあわせて、デジタル資産基本法を巡る第2段階の立法について、政府・与党の統合案が近く固まり、立法手続きに進む見通しだと指摘した。その上で、今後ウォン建てステーブルコインの法制化と普及が進めば、グローバル清算の標準基盤とHecto Wallet Oneのウォレット基盤を組み合わせることで、同社が決済・清算インフラのハブを担う可能性が高まり、成長期待も一段と強まると見通した。
足元では、海外の消費者が国内プラットフォームでステーブルコイン決済を利用した際、国内の加盟店やプラットフォーム事業者にウォンで清算する決済スキームをすでに運用しているという。
さらに、既存の越境清算サービスにCPNインフラを組み合わせることで、事業拡大の余地が広がるとの見方も示した。ブロックチェーンベースの清算ネットワークを活用すれば、従来の金融ネットワークが抱えてきた時間やコストの制約を補完でき、海外と国内を結ぶ清算需要を持つ海外顧客企業の獲得拡大につながるとみている。
グローバル顧客企業の増加に伴い、収益性の改善が加速するとの分析も示した。同研究員は、同社が簡便決済分野の首位企業であり、口座連動型の「自分の口座決済」の加入者数も増加していると指摘。外貨清算サービスを利用するグローバル顧客企業が増える環境下で、「自分の口座決済」の利用拡大も進み、2026年の収益性改善が加速すると予想した。