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カナダ銀行が主導する実証プロジェクト「Project Samara」で、初のトークン化債券が発行された。カナダ輸出開発公社(EDC)が短期債を発行し、分散型台帳技術(DLT)を用いた債券の発行、取引、決済の効率化を検証した。Cointelegraphが6日(現地時間)に報じた。

実験にはEDCのほか、Royal Bank of Canada、TD Bank Groupが参加した。DLTを使って、債券の発行から売買、決済までの一連のプロセスをどこまで効率化できるかを確かめるのが狙いだ。

Project Samaraは、ブロックチェーン技術の金融市場インフラへの活用を探る取り組み。今回の実験では、EDCが1億カナダドル(約7360万米ドル)相当の短期債を発行し、限定された投資家グループがこれを取引した。

基盤にはHyperledger Fabricを採用した。システムは、債券の発行、入札、利払い、償還、流通市場での取引まで一連の工程に対応する。また、現金と債券を別々に管理する台帳を連携させることで、リアルタイム決済を可能にする設計とした。

今回のパイロットでは、DLTの活用による利点と課題の両方が浮き彫りになった。参加者は、業務効率やデータ完全性の面で前向きな成果を確認した一方、ガバナンス、規制対応、既存システムとの統合にはなお課題が残るとした。

研究チームは、DLTが決済の効率化や取引相手先リスクの低減につながる可能性があると分析した。ただ、本格的な普及にはインフラ整備や規制面の障壁を克服する必要があるとしている。

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